介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護事業者が知っておきたい正社員・パート・アルバイトなどの雇用形態の種類

2022.08.25
分類:経営

介護現場で働くスタッフの雇用形態は正社員以外にも、たとえば契約社員・派遣社員・パート・アルバイトなど様々です。

正社員にこだわらず生活スタイルや事情にあった働き方が求められていますが、介護現場の人材不足が問題視されている中で、どのような雇用形態による働き方があるのでしょう。

そこで、介護現場の雇用形態の種類と、それぞれの働き方について説明していきます。

介護士の雇用形態の種類

少子高齢化が進み高齢者が増加傾向にある中で、介護ニーズに応えるために雇用形態を問わずスタッフを募集する介護施設が多くなっています。

介護現場で働くスタッフの雇用形態は多種多様で、正社員・契約社員・派遣社員・パート・アルバイト・登録ヘルパーなどいろいろです。

介護士の雇用形態として、主に次の4つが挙げられます。

・正社員による雇用

・派遣・契約社員による雇用

・パート・アルバイトによる雇用

・登録制による雇用

それぞれの働き方について説明していきます。

正社員による雇用

正社員として雇用された場合、雇用期間に定めはなく安定した定年まで働くことができます。

フルタイムの常勤で働くこととなり、支払われる給料も月給制によるものです。

毎月の給料以外に賞与や退職金の支給もあるなど待遇も他の雇用形態よりよいため、年収は高くなる傾向が見られますが残業や移動に応じなければならないなど責任も重くなります。

派遣・契約社員による雇用

派遣会社と雇用契約を結び、派遣先である介護施設で働く雇用形態が派遣社員です。

給料の支払い元となる会社と実際に働く場所が異なる雇用形態ですが、勤務時間を選べるなど残業なしで働くことができるメリットはあります。

派遣社員の場合、派遣会社からの指示のもとで働くこととなるため、実際の現場のスタッフと異なる仕事をする場合もあるといえるでしょう。

そして契約社員の場合は、雇用契約は介護施設と直接結びますが、雇用期間や仕事内容など前もって決められている雇用形態です。

給料や福利厚生は正社員に近いですが、正社員と違って残業や転勤などはほとんどなく、プライベートを充実させやすいといえるでしょう。

ただし賞与や退職金などは支給されないことが多く、期間ごとに更新されれば働き続けることはできますが、人件費削減や評価などで雇用打ち切りになることもあることは留意しておきましょう。

パート・アルバイトによる雇用

パート・アルバイトによる雇用は、少ない勤務日数で短い時間働くことができる雇用形態です。

たとえば配偶者の扶養の範囲内で働きたい方などに適した働き方ですが、時給制なので収入はそれほど多くありません。

介護施設側の都合でシフトを減らされる可能性もあるため、プライベートを優先させた働き方を求める場合によい雇用形態といえるでしょう。

登録制による雇用

介護業界独自の雇用形態である登録ヘルパーは、訪問介護事業所に希望の勤務曜日や時間の登録を行って仕事をする働き方です。

直接利用者宅から直行・直帰できるため、空いた時間を使った働き方ができます。