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介護施設で人件費を削減するときに実践したいこと

2020.03.02
分類:経営

経営が苦しいときには、収益を上げることももちろんですが、支出をできるだけ減らそうとコスト削減に乗り出すことも検討するでしょう。

そのとき、コストを大きく占める人件費を削減しようと考えることもあるでしょうが、これ以上人手は削れないので1人あたりの賃金の引き下げを実行してはどうか?と考えてしまうかもしれません。

しかし、介護スタッフの賃金を無理に引き下げてしまった場合、離職者を増やすことになりかねないため、ただでさえ人手不足が深刻化している介護業界の人件費削減は慎重に行うことが必要です。

介護施設で人件費を削減する方法

人手不足が深刻化している介護業界では、現在介護現場で活躍している働き手を大切にするべきです。

そのため大幅な賃金の削減などは介護スタッフと経営者の信頼関係に溝を作ることとなってしまいますし、労働と収入が見合わないと不満を感じ辞められてしまうかもしれないと考えておきましょう。

では、介護スタッフと経営者の信頼関係を損なうことなく、できる対策としてどのようなものがあるかご紹介します。

パートなど非常勤職員をうまく活用する

仕事と育児などを両立させて働きたいという方は、正社員でフルタイム勤務するよりも短時間のみ働くことを希望する傾向が高いといえます。そこで、パートの人材を配置することにより人件費の削減につながります。

介護助手のパートタイム労働者を採用

介護現場で働く方の中でも、介護助手は専門性がなくても可能な業務を中心に担当することになります。

たとえば食事や排せつ、移乗の介助などは専門的な知識、技術などが必要だとされていますが、介護施設内のテーブルや椅子を消毒したり食事の配膳や下膳したり、ベッドメイキングなどは介護助手でも可能です。

介護助手は週12日など、比較的短い時間で勤務を希望するシニア層などでも活躍できる仕事のため、介護助手を雇用することで人件費を抑えながらシニア層の雇用も生み出せるといったメリットがあります。

介護記録は手書きをやめる!

介護記録を記入するにあたって、手書きではなくパソコンやタブレットなどによる方法を採用することで、業務を効率化でき記載ミスを防ぐことができます。それにより、労働時間を短縮することにもつながりやすくなるでしょう。

年配の介護スタッフにとっては、慣れない操作に戸惑うこともあるでしょうが、慣れてしまえば手書きよりスムーズです。

導入したばかりのときにはフォローなどで手間がかかると感じるかもしれません。しかし後々の記載ミスなどを考えれば、人件費削減につながると考えが必要で大変と感じられますが、長い目でみると人件費の削減につながっていくはずです。