介護業界におけるレクレーションとは、介護施設やデイサービスなどの介護事業所で、集団や個人の趣味・能力・ニーズに応じて行うサービスの1つです。
生活の質を向上させることや、生きがいを持ってもらうことなどを目的に、利用者に提供されるサービスとされています。
身体を軽く動かす体操、頭を使うゲーム・脳トレ、一緒に楽しむことのできる歌や演劇など様々なレクレーションが開催されていますが、取り入れやすい内容やおすすめのものを簡単に紹介していきます。
介護施設で行う「レクレーション」は、身体機能向上・脳の活性化・コミュニケーション促進・生活の質向上などを目的にしています。
単に利用者に身体を動かしてほしいわけではなく、年齢を重ねることで低下する骨・筋肉・関節などの機能を適度に使い、身体機能を維持・向上させることを目標とする取り組みです。
また、集団で行うレクレーションに参加することにより、利用者同士などでコミュニケーションを図ることができるため、充実した時間を過ごすことにもつながります。
介護事業所で行うレクレーションは、施設の形態や事業所により様々で、特に決まりはありません。
軽い運動で身体を動かすことや、クイズや脳トレなどで脳を刺激・活性化するものが多く取り入れられていますが、他にも折り紙や切り絵など指先を使うことでも認知症を予防することにもつながるといわれています。
大切なことは、高齢者同士がレクレーションを通じてコミュニケーションを図れる交流の場であることです。
利用者に社会的活動の楽しさを知ってもらえれば、精神状態を改善させることにもつながるでしょう。
認知機能を低下させないためにも、介護施設でおすすめのレクレーションは、主に脳を活性化させるタイプのものです。
種類としては、以下のレクレーションが挙げられます。
・言葉遊び
・簡単な計算(素早く解く計算ゲーム)
・漢字やことわざなど言葉を使ったゲーム
・パズルを解くゲーム
難しい内容のものを取り入れてしまうと、解く喜びなどを得ることができない利用者は、レクレーションに参加しなくなる可能性があります。
そのため簡単なルールで誰でも気軽に参加しやすく、直感的に楽しめるものを多く取り入れましょう。
利用者に声掛けをしつつ、協力しあいながら楽しめる場を作ることが大切です。