介護施設で週休二日制の職場と耳にすると、週に二日休みが取れるから一般の業種とかわらないと考える方もいるようです。
しかし実際に現場に出て働きだせば、毎週二日休みが取れるわけではないなど、不満を抱えて退職してしまうというケースも少なくありません。
そこで、介護施設で週休二日制を導入した上で介護スタッフを募集するとき、注意しておかなければならないことを確認しておきましょう。
介護施設の現場で働くスタイルは、施設や職種などにより異なります。
たとえば通所施設などの場合には、早番遅番などの勤務体制だとしても、勤務時間は日中となり休日もある程度固定されるはずです。
しかし利用者が入所する介護施設の場合には、24時間稼働しているのでシフトに夜勤も組み込まれることとなるでしょう。
勤務時間が不規則になることも考えられるため、完全に週休二日で休むといったことは難しくなることもあるといえます。
介護施設などで週休二日制を導入していても、1週間のうちに必ず二日間日休みをとれるとは限りません。
「週休二日制」とは、1か月の間に2日休みの週が少なくとも一度あればよいとされています。
そのためそれ以外の週は1日以上休みがあればよいので、1か月のうち1週間だけ2日休みがあり、他の週はすべて1日しか休みがなかったとしても「週休二日制」ということになります。
それに対し「完全週休二日制」の場合には、年間を通じ毎週二日休みを確保できることになる点が大きな違いです。
ただ、完全週休二日制でも日曜や祝日が必ず休みとは限りません。小さな子どもがおり育児と仕事を両立している介護スタッフなどの場合には、育児支援制度の存在が気になるでしょうし、施設内に保育所を設置している職場を希望する傾向が高いといえます。
また、介護施設によっては、シフト制でも希望休を取得可能としているところもあります。その場合には、月数回、介護スタッフが自分の希望する日に休むことができるなど、子どもの行事ごとなどにも対応しやすくなるでしょう。
介護施設で週休二日制を導入するときには、単なる週休二日制と完全週休二日制には大きな違いがあることを理解しておきましょう。
もし違いを知らない方が介護スタッフとして働くこととなった場合、完全週休二日制と記載されていなかったのに毎週休むことができると勘違いしてしまい、不満を抱え退職してしまう可能性もありますので注意しましょう。
また、求人広告を出すときには記載ミスのないように注意しておくことも大切です。