介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

福祉事業者の基礎知識|福祉業界とは?仕組みや業種・役割について紹介

2024.03.12
分類:その他

福祉業界とは、高齢者や身体が不自由な方を適切なサービス提供などで支援する業種です。

 老人ホームや訪問介護などが種類として挙げられますが、広義では保育園なども福祉業界に含まれます。

 そこで、福祉業界について、仕組みや業種、役割について紹介していきます。

福祉業界とは

 「福祉業界」とは、高齢者や障がい者などが日常生活を送る上で必要な支援を、様々な形でサービスとして提供する業界です。

 広義には児童保育も福祉業界に含まれます。

  

福祉業界の仕組み

 福祉業界は、少子高齢化が進む日本において、ニーズが高まっている業界です。

 高齢者が増えれば、介護を必要とする方も増えます。

 核家族化が進み、介護者である家族の高齢化も進行しているため、自宅での介護にも限界が指摘されています。

 そのため高齢者の介護を社会全体で支えるための仕組みとして、2000年に介護保険法が施行され、介護保険が創設されました。

 40歳以上の国民は介護保険への加入が義務化され、保険料の負担などで厳しい状況に置かれているのも事実です。

 そもそも介護保険への加入は義務化されても、誰でも介護保険サービスを利用できるわけではありません。

 介護保険サービスの利用は、介護が必要と認められ要介護認定者でなければならず、認定を受ければ国の認める介護保険サービスを、13割の費用負担で利用できる仕組みです。

 また、要介護認定を受けるためには市区町村窓口で要介護・要支援認定申請を行い、審査・判定をクリアしなければなりません。

  

福祉業界の業種

 福祉業界の業種とは、企業や事業所の展開する事業種別のことです。

 子どもや体が不自由な方や、高齢者などが必要な支援やサービスを提供する業界が福祉業界であり、業種としては以下のとおりとなっています。

 ・児童福祉事業

・老人福祉・介護事業

・障害者福祉事業

 

 福祉業界の役割

 福祉業界は、高齢社会を支えることを役割としています。

 身体が不自由な高齢者や心身に障がいを抱える方、そしてその家族に対し、身体・精神・経済など様々な角度からサポートする業界です。

 介護におけるサービスは、主に以下の3種類あります。

 ・入所・居住系サービス(介護施設などに入所した高齢者に、介護職員が24時間、生活に必要な支援を行う)

・訪問系サービス(自宅で生活する高齢者のもとを介護職員が訪問し、必要な支援を提供する)

・通所系サービス(自宅で生活する高齢者に対し、日中は介護施設などに通って過ごしてもらい、必要な支援を行う)