介護施設では施設の運営に毎月発生する固定費の金額に頭を悩ませていることも少なくありません。
固定費はある程度はかかってしまうものなので避けようがないと考えることもあるでしょうが、できることなら削減を実現させて、利用者や従業員の方たちに還元できたほうがよいでしょう。
そこで、固定費の中でも削減の余地が見込める電気代を節約する方法をご紹介します。
介護施設は、施設規模にもよりますが広いほど照明に対する電気代がかさみがちです。
そこで、照明をすべてLEDに交換するとコスト削減が見込めます。LED照明推進協議会によると、白熱電球の寿命は1,000~2,000時間ですが、LED照明になると4万時間であるとしています。
消費電力も抑えることができる上に、長く買い替えを行わなくてもよくなるのは最大の魅力といえるでしょう。
夏場の冷房代がかさんでしまうという介護施設は少なくありません。
高齢の方が利用する施設なので、脱水や熱中症、ヒートショックなどを引き起こさないためにも温度設定は適切に保つことは欠かせません。
ただ、エアコンからの送風だけで空間すべてを循環させることはできないので、扇風機やサーキュレーターを併用することでより部屋を適温にしやすくなります。
夏場の冷気や冬場の暖気が停滞しないように、扇風機やサーキュレーターを使うと電気代の節約につながります。
また、古い冷暖房設備は消費電力の量が増えてしまうこともあるので、年数が経過しているものは買い替えたほうが結果として節約になると認識しておいてください。
そしてエアコンの使用によりフィルターにほこりがたまってしまえば室温を調節する効率は低下してしまいます。
結果、消費電力が増えて電気代がかさむので、清掃もしっかり行うようにしましょう。
介護施設で電気代を節約できるように取り組んだ結果、どのくらいのコスト削減できたのか具体的な数字の変化を確認してみましょう。
月ごとにかかった電気の使用量や電気代を記録し、毎年どのくらいのコストを削減できているか検証してみましょう。
改善できることは他にないか、介護スタッフなどがこまめに電気を消すといった意識付けにも役立ちますので、全体でコスト削減に取り組める体制を整えることも大切です。