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介護施設で働くスタッフの一般的な給与所得の相場は?

2020.09.07
分類:総務

介護施設で働くことを希望する方の多くは、激務といわれる労働に見合う給与所得を得ることが可能かという部分のようです。

高齢化により、介護業界へのニーズは高まっていることはわかっていても、人手不足が深刻化している状況で労働だけは負担が大きく、見合う給与所得でなければ不満だけがたまることとなるでしょう。

介護施設には介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護療養型医療施設・訪問介護事業所・通所介護事業所・認知症対応型共同生活介護事業所など種類があり、提供される介護サービスも異なります。

そこで、介護スタッフとして介護施設で働く方の給与について、一般的にどのくらいが相場なのかご紹介します。

介護スタッフも主な仕事とは?

介護施設で働く介護スタッフの方の仕事は、主に利用者の食事・排せつ・入浴などの介助、レクリエーションの提供などです。

介護現場には介護スタッフだけでなく、医師・看護師などの医療の専門家や、理学療法士や作業療法士と呼ばれる機能訓練を専門とする指導員もいることがあります。

他の専門家とも連携しながら、利用者に満足してもらえる介護サービスを提供することが介護スタッフの仕事です

 

介護スタッフの給与所得は一般的にどのくらい?

平成30年度分として、厚生労働省が公表している介護従事者処遇状況等調査結果を確認すると、介護職の平均月給は25.9万円となっています。

この金額にはホームヘルパー分は含まれていませんが、性別や正規・非正規関係のない平均月収です。

月給で常勤の方だけの平均給与を見ると、金額が大きい施設は介護老人福祉施設で332,260円でした。続いて介護老人保健施設の317,350円、訪問介護事業所の291,930円という順です。

これが日給になると、訪問介護事業所の常勤の日給が最も高く、11,328円でした。続いて認知症対応型共同生活介護事業所11,286円、介護老人保健施設11,062円といずれも常勤の方の日給です。

時給の場合で平均金額が高いのは訪問介護事業所で非常勤勤務の方の1,540円でした。続いて訪問介護事業所の常勤の時給1,416円、非常勤の1,168円という順になっています。

 

介護事業所でも資格手当を付与することの検討を

介護現場でモチベーションを向上させながら給与所得アップに向けて働いてもらうためにも、介護事業所では資格手当など付与することを検討しましょう。

たとえば介護福祉士・介護支援専門員・社会福祉士などの資格を取得した場合には、資格手当として10,00015,000円を加算させることがおすすめです。

資格取得により、介護スタッフの知識や技術も向上するでしょうし、給与が上がるならと勉強にもやる気が出るはずです。

介護職員としてある程度経験を積み、キャリアアップしてもらうことで給与アップを目指してもらうことが介護サービスの質の向上にも繋がります。