すべての産業や業界において、働き方改革により従業員の労働環境を改善させることが求められるようになりました。
柔軟で多様な働き方ができるようになれば、従業員はプライベートも充実させることができ、ワークライフバランスを改善させることができます。
介護施設でも週休3日制・10時間勤務制などを導入し、深刻化する人手不足を改善させる取り組みを行う動きがみられるようになっています。介護施設で働く介護スタッフの働き方は、1日8時間・週5日という形が一般的で、1か月あたりで取得できる休日は9日間です。
ただ、24時間体制の介護施設の場合、シフトにより夜勤もあるため1日丸々休むことができるのは4日程度という場合も少なくありません。
そこで、介護施設のスタッフの仕事と休みを区別できるような制度を導入することで、プライベートを充実させ仕事に対するモチベーションも向上させることができるでしょう。
その方法の1つが週休3日・10時間勤務制の導入です。
週休3日・10時間勤務を導入すれば、介護施設で働くスタッフの残業を減少させることにもつながります。
8時間勤務であれば、特に介護施設が忙しくなる朝方のピーク時などは残業が発生してしまいがちです。
しかし10時間勤務にすれば、ピークのタイミングで働く介護スタッフを充足することができるので、残業は解消できます。
スタッフが丸1日休む休日を確保しやすくなる
週休3日・10時間勤務を導入することにより、導入前は夜勤に入れば16時間拘束されていたのが、早番・日勤・遅番・夜勤というシフトごとの業務負担や勤務時間がばらつくことも軽減させることができます。
介護スタッフの公休も増えるため、丸1日休むことができる日も月7~8日間は確保できるようになるでしょう。
年間休日が増え、充実した休日を過ごすことをアピールできるようになれば、介護スタッフの募集を出しても人が集まるようになるはずです。
週休3日・10時間勤務制を導入する以外にも、職場環境を充実させる方法はいろいろあります。
介護業界は安全・安心できるサービスを提供することはもちろんですし、質の高い人材を確保することも求められます。
長く安心して介護スタッフが働き続けることのできる職場環境づくりのために、休日を増やし仕事に対するモチベーションも向上させることが可能となる工夫を凝らしていきましょう。