介護施設でも、最新技術を使って業務支援する介護ロボットなどが注目されています。
ロボットとは、次の3つの要素技術を持ち知能化された機械システムのことです。
・情報感知(センサー系)
・判断(知能・制御系)
・動作(駆動系)
利用者の自立支援や介護スタッフの負担軽減に役立つ介護ロボットは、厚生労働省も開発・導入を積極的に支援するなど今後より注目を集めることとなるでしょう。
そこで、介護施設の業務支援に役立つ介護ロボットの種類とそれぞれの特徴について解説していきます。介護業務支援に役立つ介護ロボットにはいろいろな種類がありますが、代表的なのが次の4つです。
・歩行アシスト
・移乗介助
・見守り支援
・コミュニケーション
それぞれどのようなサポートが可能なのか説明していきます。
歩行アシストでは、快適な歩行をサポートすることが特徴で、上り坂などでも自動的にパワーアシストが働き楽にのぼることができます。
下り坂では人の動きに合わせて自動的に減速し、傾いた道ならハンドルを取られず安定した進みが可能です。
なお、坂道で手を離したときには自動的に停止することや、速度が出過ぎたときでも自動ブレーキが働くため転倒など防ぐこともできます。
移乗介助については、ロボット技術を使った抱え上げ動作のアシストが可能で、開始から終了まで介護者一人で使用できます。
見守り支援については、センサーやWi-Fi回線など外部通信機能を利用することで、情報感知と判断、動作という技術のうち、見守り支援ではセンサーを使った機能がメインとなります。
厚生労働省の介護ロボットの開発支援における6分野・13項目でも、「見守り・コミュニケーション」に分類されている技術を「見守りロボット」としています。
コミュニケーションロボットは、言葉・身振り・手振りなどの動作により、利用者とコミュニケーションを取ることのできるロボットです。
一方的に言葉を発するのではなく、相手の動作や言葉に応じてやり取りしたり会話したりできるため、様々な活用方法があります。
たとえば利用者のコミュニケーション不足を解消することや、認知症対策やレクリエーションの司会進行などが例として挙げられます。
介護現場では特に、コミュニケーションロボットを導入するケースが増えつつあります。