介護施設を運営するために、開業をめざしている方もいることでしょう。
しかし、開業するために動こうと思っても、何から手を付けていけばよいかわからないという方も少なくありません。
そこで、介護施設の運営に向けた開業方法や、必要な流れについて簡単に解説していきます。
介護施設を開業するためには、主に次の5つの準備が必要です。
・提供するサービス形態の決定
・法人の立ち上げ
・施設の場所・設備の準備
・現場スタッフの採用・教育
・資格・免許取得
それぞれどのような準備が必要か説明していきます。
介護施設を開業するためには、どのようなサービスを提供するのか決めなければなりません。
どのような介護施設を開業したいのか、サービス形態や施設コンセプトを決めておきましょう。
介護施設運営で提供できるサービスは、在宅で介護サービスを利用したい方を支援する方法や、施設に入所してもらって生活全般のケアを行うなどいろいろです。
どのような介護施設にしたいのか、コンセプトを明確化して他の施設との差別化を図っていきましょう。
介護施設を開業するときには、以下のような法人を設立することが必要です。
・株式会社(営利目的の会社形態で、発行株式で資金を集めて経営を行う)
・合同会社(営利目的の会社形態で、出資者も経営を行い、設立コストが安め)
・NPO(非営利の会社形態で、収益の分配を目的としない社会貢献活動を行う会社)
・一般社団法人(非営利の会社形態で、人の集まりや団体に法人格が与えられた会社)
介護施設を開業するためには、施設や事務所を準備することが必要です。
入所型・通所型・訪問型などいろいろな介護サービスの提供方法がありますが、いずれの場合でも事務室や相談室などのスペースは必要となります。
入所型や通所型であれば、厨房・食堂・トイレ・浴室・機能訓練室なども利用者用に必要です。
開業する介護施設によって、細かな設備の配置基準などもあるため、前もって確認しておくようにしてください。
介護施設を開業するよりも前に、必要な人材を募集・採用・教育することも必要です。
こちらもサービス形態によって必要な人員基準があるため注意してください。
介護施設を開業するためには、特別な資格・免許は必要ありません。
ただ、介護事業者としての指定基準を満たし、国から指定を受けることが必要です。