法人保険ラボ

介護老人保健施設とは

 「介護老人保健施設」とは、要介護1以上の認定を受けた高齢者が、自宅へ復帰することを目指す施設です。

 家庭への復帰を目指すため、医師の管理の下で、看護・介護などのケアや理学療法士や作業療法士などのリハビリ、さらに栄養管理の行き届いた食事や入浴などの日常サービスなどを提供します。

 それぞれ利用者の状態は異なるため、一人ひとりに合ったケアを、医師や専門スタッフが担当することが特徴です。

 入居できる期間は3～6か月など短期ですが、次の2つを確認しておきましょう。

 ・入居要件

・費用

 それぞれ説明していきます。

  

入居要件

介護老人保健施設は、要介護1以上の認定を受けた65歳以上の高齢者であれば入居可能です。

また、40歳以上64歳以下の方でも、特定疾病で要介護認定を受けていれば入居できます。

 

費用

介護老人保健施設の費用は、要介護認定の程度や利用する施設によって異なるものの、9～20万円程度で、初期費用は発生しません。

 

介護老人保健施設のサービス

 介護老人保健施設は、看護・医療的なケアに加えて、自宅復帰に向けたリハビリなどが実施されます。

 医師の指示の下で、利用者の状態や目標に合った個別の機能訓練プログラムが設定されるため、安心して任せやすいといえるでしょう。

 介護老人保健施設で提供されるサービスは、主に次の5つです。

 ・身体介護

・生活援助

・食事の提供

・リハビリ

・看護・医療ケア

 それぞれ説明していきます。

 

 身体介護

 食事・入浴・排せつの介助を中心として、整容や移乗介助など、生活に必要な支援を行います。

 

 生活援助

 居室の清掃やシーツ交換などを行います。

 着替えの洗濯は、家族が持ち帰って洗うか、別途、外部業者に委託することができます。

 

 食事の提供

 健康維持のために栄養やカロリーなど計算された食事が提供されます。

 塩分制限の治療食や嚥下能力に応じた介護食など、個別の事情に合わせた形態での提供も対応しています。