超高齢化社会に入った日本では、介護事業は成長産業とされています。
そのため介護施設を開業する事業者が増えつつありますが、前もって市場のリサーチなどが必要です。
収益を安定させ、長く施設経営を続けるためにも、途中で経営が成り立たなくなることは避けなければなりません。
そこで、介護事業の現状や、介護施設の開業前にリサーチしておきたいことなど、課題解決に向けた取り組みについて解説していきます。
日本は高齢化が加速しているため、介護施設の需要が高まっています。
そのため新たに介護施設経営を始める事業者なども増えるなど、まさに介護事業は成長市場といえる状況です。
実際、介護施設数が増加していることにより、利用者獲得の競争激化も見られます。
他の施設と差別化を図ることができていない場合や、提供するサービスの質が低ければ、利用者獲得に至らず廃業を強いられることになるでしょう。
介護事業を開業する際、業界特有といえる課題を解決するためにも次の3つに取り組むことを検討しましょう。
・近隣施設のリサーチ
・人材確保
・ICT活用
それぞれの取り組みについて説明していきます。
介護施設運営で利用者獲得に向けて、近隣の競合施設のリサーチは欠かせません。
利用者やその家族のニーズを把握するための、マーケティングなども必要です。
近隣施設の立地や設備はもちろんのこと、どのような食事が提供されているか、イベントやレクリエーションの内容などもリサーチしましょう。
介護業界は人手不足が深刻化しているため、賃金・手当の見直しやキャリア制度の創設などで、人材確保に取り組むことが求められます。
現場の人員が少なければ、スタッフ一人一人の負担も大きくなります。
業務負担が大きくても賃金は安いままの状態では、モチベーションも上がらず離職してしまうでしょう。
また、長く働き続けてもらうためのスキルアップを支援する体制なども整えておくことが必要です。
知識や技術を新たに取得してもらい、キャリアアップを目指すことができれば、定着率を向上させることにつながるはずです。
ICT活用で業務自動化することは、人手不足の介護施設で欠かせないことです。
たとえば介護ソフトを活用することで事務負担を軽減できます。
見守りセンサーなどを導入すれば、介護の質低下を招くことなく、スタッフの負担を軽減できるでしょう。
業務負担が軽減されれば働きやすい職場環境作りに繋がり、離職防止も期待できます。