老人ホームなどの介護施設では、毎年12月には年末の大掃除や年始の準備のため、介護スタッフだけでなく入居者も多忙な状態となります。
きれいに施設を掃除したら、正月の飾り付けなど新年に向けた準備も楽しみとなるでしょう。年明け最初のイベントとして初詣や新年会なども開催され、利用者の家族も参加して一緒に盛り上がるといったことも行われているようです。
12月に入ると、老人ホームでは新年に向けたさまざまな準備を始めることになります。
12月はクリスマスイベントなどを開催する介護施設も少なくありませんので、出し物として普段利用者たちが好きなことを趣味活動として行っているサークルなどで、飾りつけや展示できるものを準備します。
同時に正月飾りとして、手芸が得意の方が干支の動物のぬいぐるみを作ったり、華道を得意とする方が松や南天の実を使った正月飾りを作ったり、さらに書道が得意な方は作品制作の準備などを行います。
新年会のために、コーラスやフラダンスなどの出し物の準備や練習に励む方もいることでしょう。
特に新年会は老人ホームなどの介護施設ではとても盛り上がるイベントのひとつで、利用者の家族も一緒に参加することで、家族同士のつながりやコミュニケーションの場としても利用されています。
他にも新年会ではスタッフが獅子舞を披露したり、カラオケ大会や抱負の発表などが行われたり、さらには福笑いやすごろく、ビンゴ大会など楽しみが盛りだくさんというイベントといえるでしょう。
そして新年会の楽しみは提供される料理にもあります。お寿司、鍋、お雑煮など、元気に新年を迎えることができためでたい席にぴったりの様々な料理が用意されることが多いようです。
なお、お餅は高齢の方にはリスクが高いので、代わりに白玉だんごを入れるといった工夫などもされているようです。
年末年始は自宅や家族のもとに帰宅される入居者の方も多いですが、新年を迎え新たな気持ちで始まりを迎えることができるように、忙しい時期だからこそ利用する方とスタッフが一緒に協力しあいながらイベントの準備などに励むようにしましょう。
入居者の方たちの気持ちを尊重しながら、何をイベントの中に含めれば喜んでもらえるか、一緒に楽しめるだしものなどを考え、素敵な1年にスタートを迎えることができるようにすることが望まれます。