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介護施設に入所するまでに親の介護は遠距離・近郊・同居のどれがベスト?

2020.05.25
分類:その他

離れて暮らす親が介護を必要とする状態となった場合、介護施設で介護サービスを利用することを検討することとなるでしょう。

しかしその場合、親と自分の住まいの距離をどのようにすればよいのか迷いが出ることもあるようです。

そこで、介護施設への入所までの間、親の介護を行うなら遠距離・近居・同居のうち、それぞれの特徴と選ぶべき状況などについてご説明します。

遠距離での介護

親と住んでいる場所に住んでいる場合、仕事を辞めることもできず遠距離での介護を検討することとなるでしょう。

たとえば週に1度通うなど、互いの生活環境を変えずによいことはメリットです。介護を必要とする親としても、これまで通り住み慣れた地域で生活を送ることができます。

遠距離での介護を選ぶことができる状況とは、介護保険サービスで親の介護を行える場合です。親が1人暮らしでなければ受けることができない行政サービスや介護サービスを利用することができ、特別養護老人ホーム入居への優先度も1人暮らしなら高くなります。

ただし日々の様子を把握しにくく、何かトラブルや問題が起きたときにはすぐに駆け付けることができません。

往復の交通費や電話代など別途費用負担が発生することも認識しておきましょう。

 

近居による介護

親と同居せず、親の近隣に住んで介護を行うことです。

たとえば嫁姑の関係があまり良好でない場合には、同居よりも双方の精神的な負担は軽くなります。

また、それぞれの生活スタイルを保つこともできますし、親の状況がある程度把握しやすい中、近くに住んでいるという安心感を双方が得ることにつながります。

ただしどちらかが引っ越しをすることになるので、その地域での生活に慣れるまで時間がかかることとなり、それがストレスになる場合もあります。

 

同居による介護を行う場合

文字通り、親と子が同じ家に住んで介護を行うことです。子が親を自宅に呼び寄せるケースと、子が親の実家に戻り生活を送るケースがあります。

親の急変の際など体調変化に気がつきやすいのはメリットといえるでしょう。また、別居するよりも家賃やその他経費の負担も抑えることができます。

ただし、親を子の自宅に呼び寄せるなら親は環境変化というストレスをかかえることもあります。

そして生活スタイルが違う場合にはやはりストレスがかかることとなり、介護者が同居していれば利用できない行政サービスや介護サービスがある点もデメリットとなる可能性が出てくるでしょう。