介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護サービスを受けることができる住宅である有料老人ホームの種類と特徴の違い

2019.09.10
分類:その他

高齢者が生活を送りやすいように配慮された場所である有料老人ホームは、食事や介護、家事援助、健康管理などのサービスを受けることができる住宅です。

ただ、介護サービス利用法によって、有料老人ホームは介護付、住宅型、健康型という種類に分けることができますが、それぞれどのような違いがあるのでしょう。

介護付有料老人ホーム

介護が必要になった場合には、食事、洗濯、清掃などの生活支援だけでなく、排せつや入浴などの介助、機能訓練などを受けることができます。

また、施設内で開催されるレクリエーションやサークル活動など、他の入所者とのコミュニケーションが取りやすいことも特徴です。

介護保険制度上、都道府県から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている施設であり、主に民間企業が運営しています。

 

住宅型有料老人ホーム

食事を提供し、生活支援などのサービスを行う施設であり、介護付との違いは特定施設入居者生活介護の指定がないため、外部サービスを利用した上で介護サービスを提供することになるという点です。

介護が必要という場合には、本人または家族が外部の介護サービスを提供する事業者と契約し、訪問介護など在宅の介護サービスを利用することになります。

ただ、住宅型有料老人ホームでも24時間体制で職員が常駐しているという施設もあるようです。さらに訪問介護やデイサービス、居宅介護支援事業所などが併設されているなど、すぐに在宅サービスを利用しやすい環境に配慮している場合もあります。

 

健康型有料老人ホーム

基本的に入所できるのは介護認定を受けていない自立している方、または要支援の方です。

ほとんどの家事は施設のスタッフに頼むことができますし、施設内に設けられたスポーツジムやシアタールーム、カラオケ、図書室など、娯楽施設を利用しながら充実した生活を送ることができます。

また、施設内ではレクリエーションも開催されたり、外部サービスを利用して軽度の要介護状態には対応できたり、健康状態を管理することは可能です。

ただ、一番問題となるのは、介護度が高くなると住み続けることができず、退去することが必要になります。また、居住やサービス利用の権利を保障する利用権方式が採用されている施設が多いので、前払いとして支払う入居一時金や利用料が高めに設定されていることもあります。

どの有料老人ホームも、高齢の方が快適な住まいを確保するための住宅として利用されていますが、提供されるサービスなどに違いがあると理解しておきましょう。