2025年に向けて、介護人材を質と量の両方から確保するために、国と地域が一緒になって参入促進・資質向上・労働環境や処遇改善を進める対策に総合・計画的に取り組むこととしています。
介護サービスの見込み量から都道府県が推計した介護人材の必要数によると、2025年度末に必要となる介護人材数は約245万人です。
これだけの介護人材を確保しなければならない状況の中で、介護事業者はどのような対応を行うべきか迷ってしまうところですが、厚生労働省でも多様な人材確保に向け介護に関する入門的研修実施に関する研修実施を推進しています。
厚生労働省では、介護分野未経験者の方が多く介護現場で働くことができるように、そして介護事業者が多様な人材を確保できるように、介護に関する入門的研修を実施する基本的事項を定め推進しています。
研修によって多くの方に介護を知ってもらう機会にでき、介護分野で働く方たちの不安を払拭することも可能となるでしょう。
入門的研修では、介護に関係する基礎的な知識を学ぶこととなり、修了試験や実習などもなく講義がメインとなっています。
基礎講座の中で、介護の基本と入門講座の基本的な介護方法については、演習が実施されます。
介護に関する入門的研修は、都道府県や都道府県知事が研修実施を委託した事業者などが主体となり実施します。
社会福祉協議会や介護福祉士会の他、民間の資格スクールや学校など介護業界の関係団体が委託されることが多いようです。
介護現場は無資格の方でも働き始めることが可能ですが、入門的研修により介護についての知識を得て業務を行うことが可能です。
そして介護未経験者が介護業界に就職するときに抱える不安を軽減させることもできるでしょう。
介護事業所で提供されるサービスの質をより高くすることが可能となり、どのような高齢者にも対応可能とするための情報を収集・分析・整理された介護の知識を学ぶことができます。
介護業界で出発点となる研修であり、要点のみ凝縮された内容の知識を学ぶことができます。これから介護現場で働く方が介護の基礎を理解しておくために活用できるでしょう。
いずれ実践や応用にもつなげることができる基礎的な内容のため、介護職員初任者研修や実務者研修受講前の学習によいといえます。