介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護生活で介護を行う方に必要なことはがんばりすぎないこと

2020.01.01
分類:その他
家族が介護を必要とする状態になったとき、いつ終わるかわからない介護と向き合うこととなります。これから始まる介護との長い生活に、がんばらなければと考える方が多くいるようですが、長い道のりだからこそ、がんばらない介護生活を送ることが必要であるとこと知っておくべきです。

終わりの見えない介護と向き合うために

子育てであれば、年齢を重ねるごとに子どもが成長し、自分でできることも増えていきます。何より子どもが成長する姿を見つめ続けることは、親にとっても喜びでしかありません。

そして成長した子どもはいずれ巣立って行くこととなりますが、介護はいつ終わるのかゴールの見えないマラソンの始まりです。そのため、がんばり過ぎたらと中でスタミナが切れ、走れなくなってしまいます。

介護はがんばり過ぎないことが大切で、むしろがんばり過ぎてしまうとストレスを溜めこむことになります。

ストレスが溜まれば気持ちも安定しませんし、介護を行う上でもちょっとしたことで腹を立てるようになってしまい、要介護者にとっても安心して介護を受けることができなくなるでしょう。

 

がんばらない介護生活を送るために必要なこと

そこで、がんばらない介護生活を送るためには、まず1人で介護を背負いこまないようにしましょう。介護は1人で抱えるものではなく、家族みんなで役割を分担し、助け合い協力し合いながら行うべきです。

家族が他にいない場合や、事情があって協力を得られないという場合には、深刻な事態になる前に積極的に介護サービスを利用することも必要になります。

介護現場で働くスタッフは介護を専門としたプロですので、安心して頼り自分の時間を作るようにしてください。

 

元の状態に戻そうとしないこと

介護を行う上で、介護を必要としない状態に戻そうとするのではなく、介護は必要であっても本人が生活しやすい状態になる方法をみつけることが必要です。

そのためには、介護される側の気持ちを理解・尊重し、介護を行う側の考え方ややり方などを一方的に押し付けたり、何かしようとする気持ちに歯止めをかけたりしないことです。

自分で何かしようとするのならサポートに回り、できることは自分でしてもらうことが自立にもつながります。

同じことを行う場合でも、介護を行う方の身体的な負担が少ない方法を考えることも必要なので、福祉用具や介護用品などを上手く使い負担を軽減させることも検討しましょう。