どのような仕事でも、職場環境や業務に関する悩みはあるでしょう。
介護現場でも、介護職だからこそ抱える悩みが存在しますが、実際に介護現場で働いている方が抱える悩みとは、具体的にどのようなことが多いのでしょう。
そこで、介護現場で多い悩みについて、実際に働いている人が抱えていることの多い問題など紹介していきます。
介護現場で働く介護職が抱える悩みは、職場形態や立場などによって異なるといえます。
ただ、一般的には次の4つに大きく分けることができると考えられます。
・人間関係
・健康
・仕事量
・ライフステージの変化
それぞれどのような悩みを抱えていることが多いのか説明していきます。
介護施設や訪問介護事業所などには、介護職員が複数人働いています。
介護職員がそれぞれ互いに協力し合いつつ、業務を進めていくことが理想とはいえ、業務量の違いや勤務体制、働き方などで不満が出ることもあるようです。
介護は体力が必要な仕事であるため、一定の介護職員にのみ仕事量に偏りが出てしまえば、不満は大きくなるといえます。
不満が人間関係に不和や亀裂を走らせることとなり、介護サービスの質低下につながってしまうケースも見られるようです。
また、介護職員同士ではなく、体利用者においての関係に悩むケースも少なくありません。
利用者から心無い言葉を浴びることや、家族から無理な要望を求められるなど、様々な対応に追われることもあります。
さらに看護職員・作業療法士・ケアマネジャーなどの他職種の職員も働いているため、様々な人との連携や協力を求められる中、意思疎通ができなければ働きにくさを感じてしまいやすくなるといえます。
介護職は体力を必要とする仕事であるため、長時間に渡る労働により、腰痛や腕の痛みなどの症状が発生する場合もあるようです。
無理な体制でのケアで、深刻な症状を抱えることになってしまい、通院や服薬が必要になるケースも少なくありません。
介護職員が足りていない介護現場では、一人あたりの仕事量が増えることとなり、休みなど取りにくくなることもあります。
既定の時間以上の仕事を求められることや休みがほとんどとれないことは、過労になるリスクを高めます。
ライフステージの変化により、従来どおりの働き方ができなくなることもあります。
働く時間を減らすことが必要になるケースや、休日を取る曜日や勤務時間の調整を希望する場合、人員が多く対応できる職場ならば問題ないでしょう。
しかし少ない人員で現場をまわしている場合、他の介護職員との兼ね合いなどで、気軽に変更できない場合もあるようです。