介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

福祉業界でも営業職は重要?利用者獲得に向けて営業を行うことは大切か

2020.03.10
分類:その他
福祉業界で介護サービスを提供する事業を営む場合、利用者がいなければ成り立たないものですが、より効率的に運営していくためにも営業職の存在は欠かすことはできません。 そこで、福祉業界で営業職がどのような役割を果たすのか、その重要性についてご説明します。

介護施設に入所できず待機状態の方は多い?

日本は高齢化が進んでいるため、介護施設を利用したくても特別養護老人ホームなどへの入所は年単位で待つ必要があるほどです。待機者は100人以上というケースもめずらしくありませんが、その長蛇の列に並んでいる利用希望者の中から実施に入所するのはたったの1割程度です。 なぜこのような現象になっているのかというと、介護サービスを利用する場合には待つ時間が長いので、できる限り早めに並んでおこうとするからです。 利用希望者の列は長くても、要介護状態の重さや施設入所の必要性などが重視され入所順番が決まるので、並べば必ず順番が訪れるわけではありません。 また、入所を希望しても待機者が多くは入れなかった時、民間の介護施設に一時的にお世話になろうと思ったものの、そのままその施設にとどまるということもあるようです。

営業が重要になるのは民間の介護施設?

公的施設である特別養護老人ホームとは異なり、民間が運営する介護サービスなどを見ると地域によっては十分といえる供給量であり、利用者獲得のための競争が激化していることもあります。 ただ、特別養護老人ホームの空き待ち状態の方などが空白の期間を埋めるために利用することもあるため、利用者獲得には営業職が腕の見せ所となるでしょう。 介護施設などの営業は、単に売り込めば成果が上がるわけではありません。福祉業界の営業とはサービスの売り込みを行うことになるので、たとえばケアマネージャーや医師など医療関係者、地域の福祉関係者などにサービス提供を求めている方はどこにいるのかきいて情報を収集することが必要といえます。

介護施設が営業職を採用するなら

介護施設で営業を担当するのは、すでに働いている職員という場合もあります。兼務で行うことも多いとはいえ、営業能力の高い人材を専属で雇用したほうが効果はより高く見込めるようになるでしょう。 介護施設での営業職には、特別な資格は必要ありませんが、介護関係の専門的な知識を持っている方のほうがよりスムーズに営業をかけやすいと考えられます。 営業担当者として実績が高い方なら、必要な知識の勉強は欠かすことはないはずなので、現場のことや介護の知識を少しずつ習得してもらい営業に専念してもらうこともできるでしょう。