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福祉業界の採用は主に中途が多い?これから人材を増やすために必要なこと

2021.06.29
分類:その他
福祉業界は人材不足が深刻化している状況ですが、介護施設などの中途採用募集広告などを目にすることはめずらしくありません。 それでも人材不足が解消されないのは、募集を出しても人が集まらないからです。 新卒採用が難しい場合には、中途採用にも目を向け人材を増やしていくことが必要となるでしょう。

新卒採用にこだわっていても人材不足は解消できない

「2025年問題」という言葉を耳にしたこともあるでしょうが、これは団塊世代が後期高齢者(75歳以上)に突入し、介護や医療など社会保障負担が急増することを意味します。 後期高齢者人口は、2025年には約2,200万人に達することが推計されているため、介護人材も約250万人は必要です。 しかし実際には55万人不足した状態であり、今後はどのように人材不足を解消するかが大きな問題となっています。 福祉専門の学校や養成学校などで専門的な知識を学んだ新卒者を採用したいと考える介護事業者も少なくありませんが、新卒者にこだわっていても人材不足は解消されません。 中途採用で人を増やし、教育して現場で活躍できる人材へ育成することも必要といえるでしょう。

中途採用で人を増やすのなら

もし中途採用で人を増やすのでれば、募集を出すときの採用基準を明確化しておくことが必要です。 専門的な知識を学んだ新卒者でなく中途採用なら、せめて介護職を経験している人材がよいと考えてしまいがちです。 しかし未経験者でも、受け入れ体制を整備し、資格取得支援制度を導入することで将来優秀なスタッフとして現場で活躍してくれる人材を発掘することにつながります。 入職者に求める経験や知識、資格など一定の採用基準を関係者ですり合わせ決めた上で募集を出すようにしましょう。

若い人材にこだわりすぎないことも必要

中途採用で雇用する場合でも、できるだけ若い人材のほうがよいと考えてしまうこともあるでしょう。 確かに若い人材のほうが、仕事を覚えるスピードも早く、伸びしろもあり、長く働いてもらえると考えがちです。 しかし若い人材でも、すべての方がそうとは限らず、中には結婚や妊娠をきっかけに退職してしまう可能性もあります。 中年層や高齢の方で経験がない場合でも、キャリアアップを目指し積極的に勉強に励む方はいますので、若い人材にばかりこだわりすぎないことも大切です。 新卒・中途、経験者・未経験者、若年・高齢など一部の人材だけに限定せず、採用する範囲を広げれば人材を獲得しやすくなるでしょう。