建設業界は特殊な重層下請構造により、仕事が発注される業界として知られていますが、その中で自社の知名度を上げ新規顧客を獲得するにはインターネット広告などを有効活用することが必要です。
急速にインターネットが発達したことで、オンライン取引なども活発化し、仕事の受発注もマッチングサイトなどが利用されるようになっています。
従来までの営業スタイルでは新規で仕事を受注しにくい面もあるため、積極的にこれまでつながりがなかった企業にアプローチできる体制を作っておきましょう。
建設業ではこれまで人と人との繋がりを重要視してきましたが、対面ではないWEBを使った広告が新規開拓につながりやすいといえます。
建設業界は重層下請構造による仕事の請け負いが基本であり、
発注者→元請→下請→孫請…と次々に仕事が発注されますが、収益を多く上げるのには元請に近いことが望まれます。
ただ、基本的に元請となるのはゼネコンや地元の建設業者、工務店などのため、それ以外の中小建設業者は下請やその下の孫請やひ孫請という形で受注することになります。
そして知人からの紹介により仕事を依頼されることが多く、人脈が広いほうが有利です。
ただ問題となるのは、重層下請構造によるピラミッドの下層の仕事を請け負うほど、利益率が下がることといえるでしょう。
利益率が上がらないまま仕事を請け負えば、資金繰りは悪化しやすく経営状態も悪くなる一方です。
そのため、人に依存しなくても元請として請け負うことができる営業方法として、WEBを活用する方法が注目されています。
自社のホームページを作成し、人に会わなくてもアピールできる広告を掲載することで、営業担当者としても役割を果たしてくれます。
建設業界に限らず、人と人が直接会い対面で商談を行うことは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で難しくなりました。
商談などもインターネットを使ったオンライン形式のものが活発化していますが、この流れに対応できることも必要です。
商談に辿り着くまで、サービスの魅力を宣伝し集客活動に励むことも当然必要ですが、その集客方法も自社サイト制作やコンテンツ配信、リスティング広告にビジネスマッチングサイトの利用などWEBを中心としたものが多くなっています。
建設業界はオンラインでビジネスを行う上での土壌がまだ未成熟のため、他社よりも先行して導入すれば、先行者利益は獲得しやすくなると考えられるでしょう。