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建設におけるダクトとは?役割や製造工程・交換の目安について紹介

2023.12.29
分類:その他

ダクトとは、主に排気や給気に用いる配管のことです。

 建築物では、空調・換気・排煙を目的として設置されますが、それぞれエアダクト・風導管・通風管と呼ばれることもあります。

 形状として短形の角ダクトや円形または楕円形の丸ダクトなど種類もいろいろです。

 そこで、建設におけるダクトの役割や、製造工程・交換の目安について紹介していきます。

ダクトとは

 「ダクト」とは、排気や給気で使う配管です。

 建築物には、空調・換気・排煙などの目的で設置されることが多く、エアダクト・風導管・通風管と呼ばれ部分でもあります。

 形状は矩形の角ダクトや、円形・楕円形の丸ダクトなど種類があり、円形にはスパイラルダクト、楕円形であればオーバルダクトなど複数の種類に分けられます。

 ダクトは送風機からの圧力によって空気が流れる仕組みであるため、一定の風量を吐き出すための断面積が必要となります。

 そのためダクトが極端に長い場合や細いときには、風量が減って冷却や暖房など十分な機能を発揮できないこともあるといえるでしょう。

  

ダクトの役割

 ダクトの役割は、気体を運ぶことです。

 通風管や風導管とも呼ばれる管であり、人々が生活する上で身の回りの色々な場所に設置されます。

 新鮮な空気を取り入れることや、反対に煙・湯気・臭気などを排出するといった役割を担います。

  

ダクトの製造工程

 ダクトの製造工程は、工法によって変わるものの、一般的な角ダクトの場合には以下の流れとなります。

 ①素材をプラズマ切断機で切断

②増強のために平滑面を波状にするリブ加工を施す

③鉄板同士を接続させる部分に使う折り曲げ部分のはぜを成型

④ダクト同士を接続するフランジ加工を施す

⑤成型したもの同士を組み立ててダクト完成

  

ダクト交換の目安

 ダクトの法的な耐用年数はありませんが、政府機関や団体などの独自調査によって計画耐用年数は存在します。

 この計画耐用年数を参考に、修繕・更新の目安として定めていますが、空調設備や送排風機・排煙機などは15年とされることが多いようです。

 おおよその交換目安は、空調機器18年、送排風機・排煙機は20年を目安にするとよいでしょう。

 設置している場所によっても異なり、たとえば屋外の装置は劣化しやすくサビの発生などで板が外れやすくなります。

 早期にメンテナンスを行う必要があり、交換時期なども屋内設置のものよりは早まると考えられます。