急激に変化する外部環境に対応するため、建設業でも社内の制度や体制を改革しなければならない岐路に立たされています。
時代は変わるものなので、その変化に合わせて組織改革を成し遂げることが必要であり、建設業界での生き残りにおいても必要なことです。
組織改革とは、時代の変化などに対応していく組織となるため、構造・価値観・運用を変えていくことです。
建設業が組織改革を実践していくためには、次のような順番で取り組んでいくようにしましょう。
①まずは課題の洗い出しとその分析
まずは、なぜ組織改革が必要になるのか、現在抱える課題を洗い出し、分析することが必要です。
洗い出した課題を解決できたと実感できる状態が望ましいので、明確に問題点を捉えておくことが必要といえるでしょう。
②将来のビジョンと戦略を立てる
組織改革では、将来のビジョンを策定し、立てたビジョンを実現させるための戦略を立案することが必要です。
組織が将来あるべき姿と、そのあるべき姿を実現するため、組織の構成員が努力しなければならない理由まで内包しておくことが必要となります。
目指すビジョンは、実現可能な伝えやすいものであり、方向が示され柔軟性に優れているものがよいでしょう。
戦略面では、一度に大きく改革するのではなく、短い期間で成果を感じやすいものから取り組んだほうが、従業員のモチベーションも上がりやすくなります。
まずは小さな成功事例を積み重ねていき、その成果を社内で共有しながら士気をアップさせ、次につなげていくことがポイントです。
③立てたビジョンと戦略を社内で共有する
策定したビジョンと戦略は、社内外に伝えるコミュニケーションを図っていきましょう。
継続してメッセージを発信していき、組織改革推進チームが主体となって、継続して現状や成果などを報告しながら、期待される行動を取っていくことが必要です。
組織改革は社内の一部が取り組むことではなく、全社が一丸となって行うことと認識しておいてください。
④立てた計画を実行する
事前に策定した戦略に基づき、立てた計画を実行していきます。
組織改革はこの流れを繰り返し、本来会社があるべき姿へとつなげていくことになりますが、小さな成功を積み重ね大きな成功へとつなげるやり方がベターです。
大きな成功を期待すれば何を目標に動けばよいかわからなくなり、従業員の不満や不安を招くことになると留意しておいてください。