建設業界は、大手企業ほど安定し長期に渡り働きやすい傾向が見られるため、平均勤続年数は約9年です。
不動産業などは平均7年の平均勤続年数であるため、比較的、大手建設企業なら平均勤続年数は長めの傾向であるといえるでしょう。
しかし建設工事現場の作業員などは、入職してもすぐに辞めてしまうなど、雇用も安定しておらず常に人手が足りていません。
そこで、建設業の中でも施工管理について、離職率や辞めてしまう原因について簡単に解説していきます。
建設業の施工管理は、入職率が10%程度であるのに対し、離職率は9.5%となっているため辞める方と新たに入職する人の割合がほぼ同じです。
ただ、離職率は他業種と比較したとき、驚くほど高いわけではないものの、そもそも入職する数が少ないため高齢化による将来的な人手不足が問題視されてます。
施工管理は責任の大きい仕事であるため、自己都合のみで動くことができないなどのストレスを抱えやすいといえます。
そのため離職してしまう原因として、次の4つが関係していると考えられるでしょう。
・工程管理が天候に左右される
・責任が重い
・長時間労働・休日勤務の発生
それぞれの離職原因について説明していきます。
施工管理の離職の原因として、工程管理が天候に左右されることが挙げられます。
作業日に雨が降ったら工事が進まなくなるため、休日などに埋め合わせしなければならなくなります。
施工管理の離職の原因として、責任が重いことが挙げられます。
現場で働く作業員の命を預かるという部分において、安全管理では大きな責任感を伴うことになるでしょう。
また、工事現場での事故で近隣の住民が被害を受けないように、様々な方面で細心の注意を払いながら安全管理を行うことが必要になります。
施工管理の離職の原因として、長時間労働・休日勤務が発生することが挙げられます。
日中に現場を管理し、その後夕方以降に事務作業など行うため、長時間労働になりがちであり、時間が足らなければ休日勤務が発生することもあります。
施工管理の離職の原因として、コミュニケーションがとりにくいことが挙げられます。
現在、既存の入職者の高齢化が進んでいるため、若い世代との価値観の違いで、コミュニケーションがとりにくい環境となっています。
施工管理を若手が担う場合、年齢を重ね経験豊富な職人を管理する上で、コミュニケーションや意思疎通がうまくできず悩むケースも少なくないようです。