建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

一級建築士とは?建築士として担当する業務について簡単に解説

2024.04.23
分類:その他

一級建築士とは、建築物の設計・工事監理を行う専門家のことです。

 建築士には他にも二級建築士や木造建築士など種類がありますが、扱う建物には制限がないのが一級建築士の特徴といえます。

 個人住宅・大規模マンション・超高層ビルなど建物の種類にとらわれず、用途・延べ面積・高さ・軒の高さ・階数などの制約も受けません。

 すべての建築物の設計・工事監理ができる建築士といえますが、担当する業務などについて簡単に説明します。

一級建築士とは

 建築士は、「建築士法」で定められている資格者であり、建物の設計・工事監理を行う建築の専門家です。

 一級・二級・木造の3種類に分かれており、建物の規模・用途・構造に応じて取り扱う業務範囲が定められています。

 たとえば二級建築士の場合、設計できる建物の規模に制限が設けられていますが、一級建築士は制限がありません。

 さらに二級建築士は家屋の設計・施工監理をメインとするのに対して、一級建築士はビルや公共施設など大型の建築物の設計に携わることができます。

 木造建築士も都道府県知事から認可を受けている資格ですが、設計できる建築物は木造に限られています。

  

建築士が担当する業務

 建築士は、建築物の設計・工事監理など担当する技術者として、昭和25年に建築士法が制定されたことでできた資格です。

 昭和59年からは木造建築士も誕生しましたが、建築士の業務は量的・質的にも拡大傾向にあるとえます。

 豊かな環境を創出する担い手である建築士の活躍が期待されるといえますが、行うことのできる業務は建築士法で以下のとおり定められています。

 ・設計・工事監理

・重要事項説明

・建築工事契約手続

・指導監督

・調査・鑑定

 

それぞれ説明します。

設計・工事監理

「設計」とは、施主から注文を受け、目的やイメージに合う建築物を考えて図面にまとめることです。

また、「工事監理」は、図面としてまとめた内容で実際に工事が進んでいるか確認する作業を担当します。

 

重要事項説明

「重要事項説明」は、設計・工事監理の契約を結ぶ前に、施主に書面を交付して物件の物理的状態・権利の状況・取引条件などに関する説明を行います。

 

建築工事契約手続

建築工事を行う上での契約締結の立ち会いや、施主に代わり各種手続など代行して行います。

 

指導監督

建築工事の工程・コスト・安全などを管理し、指示どおりに施工が進んでいるか確認の上、指導・監督します。

 

調査・鑑定

建築物の老朽度・耐用年数・耐震性などの調査を実施した上で価値を鑑定します。