危険の多い建設工事の現場では、作業員の事故防止に対する意識を高めるため、安全標語を掲げておくといったことも必要です。
しかしよい安全標語ができず、どのような作り方をすれば、より効果が期待できるのだろうと悩むことも少なくありません。
そこで、安全標語を作るときに何を決めればよいのか、そのコツについて紹介します。
安全標語は、企業や自治体などが事故を防ぐことを目的として、決められた安全週間に向け募集することが多いといえます。
安全意識を高揚・定着させるためにも必要なことであり、標語やスローガンに特に決まりなどもないため、より記憶に残りやすい言葉を選んで作るとよいでしょう。
安全標語を作るときには、まずテーマを決めましょう。
建設工事の職場で働く方たちが、どうすれば事故防止に対して意識を高めることができるか、どのようなことに注意する必要があるか考えていきます。
建設機械との接触事故を防止することや、高所作業からの落下を防ぐこと、必ずヘルメットは着用すべきことなど、訴えたいことは山のようにあるでしょう。
しかしその中で、もっとも安全意識を高めてほしいと考えることをテーマとして決定します。
テーマを決めたら、次はイメージしやすい言葉をキーワードとして決定しましょう。
例えば、
・規則の遵守
・指さし呼称
・手洗い
・安全運転
といった言葉が挙げられます。
そして、安全標語は誰でもすぐに覚えることができるように、短く簡潔にまとめるようにしましょう。
たとえば5・7・5のリズムで、俳句や短歌のようにキーワードを入れると頭に残りやすくなります。
さらに文頭に韻を踏む、または命令口調にするといったことでインパクトが強まります。
他にも安全標語の中にスポーツ用語があると注目度がアップし、記憶にも残りやすくなります。文頭に命令文を使うと、きついイメージでインパクトを与えるため、より気をひきしめて作業に取り掛かることができるでしょう。
また、文頭に反語を使用すると注意喚起しやすくなります。
作り方で迷ったときには、インターネットなどに安全標語のキーワードがたくさん紹介されていますし、自治体などが安全標語コンクールなど実施しているため、参考にするとよいでしょう。