建設工事現場で起こる事故原因のうち、最も多いのは墜落・転落などの落下事故です。
高所などの作業も多く、常に危険と隣り合わせの状況であるため、事故を起こさないための対策などを徹底して行う必要があるでしょう。
特に落下事故は死亡災害に繋がりやすいため、防ぐために行うべき3つの対策について紹介していきます。
建設工事業で多く見られる事故が落下事故です。
高所から落下する墜落や、転がり落ちる転落など、建設工事現場にはこれらの事故が起こってもおかしくない作業も存在します。
落下事故が起こった場合、作業員がケガをするだけでなく、一緒に落ちた材料や建設機械などで他の作業員や通行人が巻き込まれる可能性もあります。
建設工事業の現場での落下事故を防ぐためには、次の3つを徹底することが必要です。
・作業主任を選任する
・資格者による作業確認を徹底する
・作業中止の判断は適切に行う
それぞれ説明します。
建設工事業の現場での落下事故を防ぐためには、現場監督以外に作業主任も選任しておきましょう。
現場監督がそれぞれの現場作業に立ち会って見守ることはできません。
そこで、作業主任を選任しておくことにより、作業指示や指揮を任せることができます。
建設工事業の現場での落下事故を防ぐためには、資格者による作業確認を徹底して行いましょう。
現場作業によって、資格保有者でなければ対応できないものもあります。
資格者ではない作業員が対応したことで、仮に事故を起こしたときには現場のモラルを問われることになるでしょう。
そのため資格を必要とする作業に入る前には、作業員が必要とされる資格を保有しているか必ず確認するように徹底してください。
建設工事業の現場での落下事故を防ぐためには、作業中止などの判断を適切に行いましょう。
一部の作業を除き、多くは屋外での作業となります。
天候に左右されることも少なくありませんが、完成まで日数が十分でない場合など、雨が降っても小雨程度なら継続することもあるでしょう。
しかし天候は急変することもあり、危険な状況になっても作業を続けることはできません。
早めに作業を中断する判断や、天候が落ち着き再開する判断など、天気予報などで確認しながら適切に決断することが必要です。