建設業は危険な作業が多いため、作業員が安全・安心できる職場づくりが必要です。
その上で、一定以上の品質を保つことも求められるといえますが、そのために何に取り組むべきなのでしょう。
そこで、建設業の安全・安心な取り組みについて、対策や義務化されている安全教育、施工管理で求められることなどを紹介します。
建設現場の安全対策として、特に避けられない上下作業については、落下防止用のネットを設けることや作業員同士での声の掛け合いが重要です。
作業環境の安全を確保することを基本とし、作業環境に応じて手すりや防護柵などを設置しましょう。
危険な作業の多い建設現場では、安全に工事を進める環境整備の安全管理が重要です。
作業現場をパトロールしながら、危険な場所や作業を把握しつつ、起こる恐れのあるリスクを周知することや機械・工具の定期点検を行うことを徹底してください。
建設業の安全教育実施は法律で義務化されています。
建設業者は従業員に対し、適切な安全教育を行わなければなりません。
労働者の身体的安全を保障することや、労働災害の発生を防ぐことを目的とします。
適切な設備や手順の使用方法、緊急事態における対処方法など、定期的に教育を行っていきましょう。
建設業のグリーンファイル(安全書類)とは、建設現場の安全を守る上で着工前に作成される書類です。
工事の体制・作業員名簿・安全面配慮などが記される書類ですが、安全をイメージする緑(グリーン)のファイルで綴じられていることが多いために、グリーンファイルと呼ばれています。
施工管理は、工事の品質・安全などを管理する上で、工程表や安全計画などを作成したり管理したりします。
工事現場での作業時間・人員・資材などの配分調整を行うマネジメント能力が必要となるでしょう。
工程管理・原価管理・品質管理・安全管理の4大管理を実施し、現場の仕事を円滑に進める役割を担います。
必要に応じて修正または変更するといった柔軟性も求められ、現場の問題やトラブルに対応することも必要です。
建設業界では、経験が十分ではない技術者・技能者は熟練者より現場に潜むリスクを察知しにくいと考えられます。
そのため安全管理に対する意識も、担い手とは差が出るといえますが、それぞれが安全な作業現場をつくる意識を高めていきましょう。
また、ベテランの職人も経験や慣れに油断せず、リスクに備えることが必要です。