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建設工事現場の安全対策は具体的にどのようなことに取り組めばよい?

2021.11.16
分類:リスク

建設工事の現場では危険の多い業務が多いため、事故なども起きやすいことから安全対策に取り組むことが大切です。

たとえば高所作業や重量のある資材の運搬、工事用車両の搬入など、いずれも思わぬ事故が起きやすい環境を作っているといえます。

そこで、建設工事現場で事故を発生させない安全対策として、どのようなことに取り組めばよいのかご説明します。

建設工事現場の安全対策は簡単ではない?

建設工事現場は安全対策が難しいといわれることがありますが、その理由として挙げられるのは次のことが関係しています。

・建設工事現場での作業内容は日々変化する

・多業種の専門工事業者が出入りする

・単品受注生産であり現場自体が変化する

・雇用期間が短め

色々な事業者や作業員が出入りする場合でも、いつも同じ場所で同条件により働くのなら安全対策も取りやすいでしょう。

しかし現場は一度きりという場合が多く、作業内容も様々です。

安全対策向けの安全設備を設置したりマニュアル化したりすることに、限界を感じる建設事業者も少なくありません。

しかしこれらの特徴は、建設現場で安全対策を立てていく上でのポイントとして考えるとよいでしょう。

作業員同士が声をかけあったり連絡・調整に多くの時間をかけたりなど、様々な工夫により改善できる部分はあります。

 

建設工事現場での具体的な安全対策の内容

安全対策を立てるときには、人は誰でもミスをすることを前提に検討していきましょう。

建設工事の現場では、

・不注意

・近道本能行動

・場面行動本能

・パニック

・錯覚

・単調な作業

などで意識が低下しやすいことが特徴です。

そこで具体的な安全対策として、

・安全帯の装着

・墜落防止ネットの設置

・墜落防止手すりの設置

・保護具の着用

・養生キャップ

・曲げ加工

・リミット装置の設置

などを徹底しましょう。

その上で、

・未経験

・危険軽視

・連絡不足

・集団欠陥

・中高年の機能低下

・疲労

などはヒューマンエラーを起こしやすい要因と把握しておくべきです。

ヒューマンエラーを防ぐ安全対策として、

・作業の技能教育・訓練を実施する

・安全衛生に関する教育・訓練を実施する

・ヒヤリハットの収集と共有する

・危険予知活動を徹底して行う

・安全確認パトロールの実践する

・危険作業はペア・コンビで行う

・現場では作業員同士が声をかけあい危険を指摘しあう

・職長や安全衛生責任者などに対する教育・訓練も実施する

・明確な安全指示について取り決める

などの管理活動を行うなど、様々な活動を工夫していきましょう。