建設業ではいろいろなトラブルが起きる悩みを抱えているものですが、主に次のようなトラブルが発生しがちです。
・建設工事が完成した後で施主や元請けともめた
・社員や下請けの職人がケガを負った
・業務中に事故が発生し作業員がケガした
・完成した工事物件に瑕疵があるとクレームが入った
・急な支出や売上回収に遅れが出て資金繰りが厳しくなった
建設業はその都度現場が異なり、様々な人が現場に出入りし、モノを作る仕事なのでリスクが発生する可能性もけっして低くありません。
さらに建設業の仕事は規模も大きく、期間も長期に渡ることが多いため、より注意が必要ですが、リスク回避のためにリスクコンサルティングを依頼するケースもあるようです。
リスクコンサルティングを依頼することで、建設業にはどのようなリスクがあるのか、どんな対策が必要なのか経営者だけでは気がつきにくいリスクを指摘してもらい、対策の提案を受けることができます。
建設業は請負契約を結び、仕事をすることが一般的ですが、請負契約だからこそ次のようなリスクには注意が必要です。
・依頼した仕事をしてもらえていない
・約束した金額の支払いがない
・約束した期限を守ってもらえない
・追加工事を無償で行うよう求められる
このようなトラブルが起きてしまうのは、契約段階で事前の確認を怠るからといえるでしょう。
従業員が作業中の事故で亡くなったときや、大ケガを負ってしまい後遺症が残ったときなど、従業員の家族に対しお金を支払うこともあるでしょうが、いくら支払うべきか迷うことも少なくありません。
事前に就業規則で災害保証規定を定めておけば、規定に基づいた金額を支払えばよいといえます。
災害が起きたときにその場しのぎで対応してしまうと、従業員やその家族に誠意を見せることができなくなるため、事前に準備しておくことが必要です。
建設業を専門とするリスクコンサルティングを依頼することで、
・政府労災保険への加入サポート
・保険で労働災害リスクへの対策
・労働問題の相談
・就業規則の作成支援
・労働環境のための改善アドバイス
など、従業員が業務に専念するための環境整備をサポートしてもらえます。
そのため建設工事におけるリスクに備えたいときには、リスクコンサルティングの依頼も含めて検討したほうがよいといえるでしょう。