人々が生活を送る上で欠かせないライフラインを整備する業種が配管工事業といえます。
給水・排水などの配管を施工する衛生配管工や、空調設備などの配管を施工する空調配管工、そしてガス配管を施工するガス配管工など複数の種類に分けることができます。
一般住宅やマンションなど住宅設備につながる給排水管や衛生設備工事、ガス管や空調用のダクト管などを取り付ける工事を行う専門職を配管工といいます。
そこで、配管工事業について、仕事内容や管工事との違い・必要な資格について紹介していきます。
配管工事業とは、建築物の給排水衛生設備・防災・空調設備などの配管を工事する業種です。
オフィスビル・マンション・ホテル・学校・病院・空港など様々な建物で必要な工事であり、家庭の水まわり修理やリフォームなどでも欠かせません。
配管工は、道路下に上下水道管・ガス管・電線管・共同溝など敷設することを仕事とします。
安全に、そして快適に建築物を利用できるようにすることが配管技能士の役割ともいえます。
公道下など下水道の配管工事や、下水道処理場そのものの敷地造成工事は、建設工事の中では土木一式工事に分類されます。
家屋やその他施設の敷地内の配管工事や、上下水道など配水小管の設置などは、管工事に分類されるという違いがあります。
さらに上下水道などの取水・浄水・配水といった施設、下水処理施設など処理設備の築造・設置などの工事は水道施設工事に分けられます。
配管工を行うために必要な資格として、必要な資格はありません。
まずは建設会社・住宅設備関連会社・工務店などに就職し、実践的な修業を重ねながらしながら技術と知識を身につけていくことが一般的といえるでしょう。
また、職業訓練校の課程修了後に、見習いとして就職することも可能です。
配管設備に興味があり、社会インフラを支える仕事に就きたいのであれば、見習いとして働きつつ配管工の技術を身につけていくことをおすすめします。
なお、配管工の技術や知識が身についたことを証明できる資格として、配管技能士や管工事施工管理技士などの資格取得を目指してもよいでしょう。
配管技能士は、都道府県職業能力開発協会の実施する技能検定に合格すれば付与される国家資格です。
配管工事に必要な技能があることを証明でき、資格所持者のみが配管技能士を名乗ることができます。
有資格者は、ガス溶接作業主任者試験など建築関連の資格の試験科目が免除されるといった特典もあるため、取得して損はありません。