設備工事業とは、建物の電気・ガス・通信・防災・消火などの設備をつくる業種です。
人々が生きていく上で欠かすことのできない電気・ガス・水道・空調を建物へ供給することや、快適性を高める設備を導入する業種といえます。
そこで、設備工事業とはどのような業種なのか、生活に欠かせない建設設備の種類と内容について簡単に解説していきます。
設備工事業とは、建物の電気・ガス・通信・防災・消火などの設備をつくる業種です。
一般的に建設工事と同様に、建物の骨組み完成後に設備工事を行います。
建物の基礎や構造を作った後で、実際に建物を使うときに必要となる電気・水道・空調などの設備を取り付けることが仕事です。
建設設備は、人々が生活する上で欠かすことができない電気・ガス・空調・水道などを建物に供給することです。
建物の快適性を高める次の5つの設備が、建設設備として挙げられます。
・電気設備
・空調設備
・給排水設備
・ガス設備
・昇降機設備
それぞれの設備について説明していきます。
電気設備とは、建物にとって最も重要な設備で、次の種類に分けることができます。
電灯設備(照明やコンセント配置など)
動力設備(空調・水道ポンプ・防災設備など機器に制御盤で電気を送る設備)
受変電設備(一般家庭や公共設備などに合わせて電圧を変電する設備)
通信設備(電話交換・インターネットなど設備)
その他(テレビ受信設備・監視カメラ設備・セキュリティ設備など)
空調設備とは、エアコンや換気など、空気を快適にする設備です。
エアコンなどの空調は、一般家庭など小規模な建物に適した個別空調方式と、ビルなど規模の大きい建物の空調を一括管理する中央空調方式があります。
給排水設備とは、建物内に水道をポンプ供給する給水設備と、汚水や排水などの排水設備のことです。
給水設備は建物の階数や規模で、水道直結方式・加圧給水ポンプ方式・高層水槽方式・増圧給水方式の4つに分かれます。
ガス設備は、建物に適応するガスを供給する設備です。
厨房などのガス栓に床暖房、中央空調設備の熱源機器などにも利用されています。
昇降機設備とは、主にエレベーターのことです。
マンションなどの高層ビルで移動するときに欠かせない設備であり、エスカレーターを含めて輸送設備ともいいます。