東京オリンピック開催前は、建設需要が一気に高まったといわれています。
オリンピックが終わり、建設需要も落ち着いた今、今後はどのような動向を見せることになるのでしょう。
実際には、予定されている工事は多々あり、東京オリンピックだけでなかったといえます。
そこで、オリンピック後の建設重要の動向や、拡大が予想される工事の種類を簡単に解説していきます。
高度成長期に建設された高速道路や橋などの老朽化対策として、2019年度から公共事業費が投じられています。
そのため東京オリンピック終了後も、築年数50年以上のインフラはさらに増えていくと考えれば、長期的に建設需要は高まるでしょう。
公共施設やインフラに関しては、すべて公共工事として発注されることとなり、入札制度を通して受注することになります。
大型マンションや集合住宅なども、高度成長期に建設された多くが老朽化しており、建て直しや大規模修繕工事などで建設需要は高まると考えられます。
東京オリンピックによる建設需要が増加したことで、改修工事の費用も高騰し、工事を延期にしている大型マンションや集合住宅などは、これから工事がスタートし始めるでしょう。
また、旧建築基準法で建築されたビルやマンションなどは、耐震性に不安があるため新建築基準法による建物への建て替えが検討されます。
東京オリンピック前から2027年開業となるリニア新幹線の工事が進んでおり、本体工事以外にも、停車するターミナル駅の再開発工事などの建設需要が見込まれます。
駅周辺の開発や、道路の整備などの工事需要も発生するため、今後の建設需要を左右する存在ともいえるでしょう。
2025年に開催が予定されているのが「大阪万博」です。
夢洲地区の広大な敷地へ建設されるパビリオンや、大阪の地下鉄中央線における新駅の建設など、地下鉄・周辺地区開発などの建設需要が見込まれます。
また、万博で盛り上がった後の落ち込みの回避に向けて、総合型リゾート開発も計画されており、建設需要においては長期間に渡る期待ができるといえるでしょう。
「IRリゾート」は、日本語でカジノを含む統合型リゾートの開発のことです。
ホテル・劇場・パーク・ミュージアムなどの統合施設であり、サービスの行き届いた集客力を確保できる施設づくりなどが検討されています。