建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

建設業とは?定義と役割・抱える課題についてわかりやすく紹介

2023.12.26
分類:その他

建設工事の完成を請け負う仕事を建設業といいますが、幅広い業種が存在します。

 人々が生活していくために欠かせない家やマンション、学校や病院など様々な施設を建てる以外にも、建設に関わる多くの仕事も含みます。

 そこで、建設業とは何なのか、定義と役割・抱える課題についてわかりやすく紹介していきます。

建設業とは

 「建設業」とは、建設工事だけでなく、工事の工程で必要となる作業も含め、建築物の完成に向けて仕事を請け負うことといえます。

 建設業法で定められた建設工事を行い、完成させることを仕事とします。

 ゼネラル・コンストラクターと呼ばれる総合建設企業は、一社で建築から土木工事などの過程をすべて元請けとして請け負い、建築物を完成させるまで取りまとめています。

 建設業法で、建設工事は29種類の業種に分けられていますが、どれも建設の工程で携わる工事です。

 

 建設業の役割

 豊かな自然に恵まれている日本は、美しい四季のある国です。

 しかし、地震・台風・豪雨・豪雪なども多い国であり、特に地震によるリスクは高いため、人々が安心して安全な場所で暮らすためにも、揺れに耐えることができる建物などを作ることが必要です。

 防災・減災対策を推進しつつ、計画的な社会資本整備を進めることが建設業の使命ともいえます。

 そもそも建設業は、中央集約型の他産業と異なり、地方の雇用創出や地域経済を支える産業という社会的役割も担っています。

 安全で住みやすい生活の実現や、地方での雇用創出に経済発展など、色々な部分で頼りにされている産業といえるでしょう。

 建設業の役割として求められていることをまとめると、次の3つとなります。

 ・人々の暮らしを創る

・人々の命を守る

・人々の経済を支える

 

人々の暮らしを創る

建設業は、道路・河川・橋梁など社会資本の創出を推進し、住宅・学校・保育所など人々の生活において身近な施設の整備により、快適で便利な生活を作る役割を担っています。

 

人々の命を守る

建設業は、災害に強い国土を作り、災害発生の際にも迅速な復旧作業を行って地域の安全を守る役割を担います。

 

人々の経済を支える

建設業は、社会貢献やものづくりの楽しさで未来に夢を持つことができる産業として、地域の雇用創出や経済発展に貢献する役割を担います。

 

建設業の課題

 建設業は幅広い業種であり、専門的な知識や資格を持つ方を多く必要としています。

 しかし人手が足らないなど解決しなければならない課題も山積している状況です。

 技能者の高齢化も進んでいるため、若手人材を増やすことは急務といえるでしょう。