ダンプとは、さっと荷物を降ろすといった意味を持つ英語の「dump」が名称に付けられたトラックです。
名称どおり、積んだ土砂や廃材などは荷台を傾けて、流しながられ落とすことができます。
スムーズに作業を進めたいときにも便利なトラックといえますが、ダンプの特徴や荷台の部品の種類について簡単に紹介していきます。
「ダンプ」は、ダンプカーとも呼ばれるトラックであり、土砂や廃材などを運搬するとき用います。
荷台の前側が浮き上がり、積み荷を流し落とすことができる仕組みになっているため、土砂やゴミなどの運搬に便利です。
トラックを使って廃材など積み込み、運搬することもできますが、ダンプを使えば簡単にごみをおろすことができるため、トラックと分けて使われます。
ダンプの荷台には、次のような部品が取り付けられています。
・コボレーン
・足かけ
・サイドガード
・プロテクタハシゴ
・アオリ
・メインフレーム
・ホイスト機構
それぞれの部品の役割などについて説明します。
「コボレーン」とは、ダンプの荷台の側面や上部から土や砂などが落ちないようにするための飛散防止装置です。
ダンプを走行中、搬送物が落下することで事故が発生してしまう可能性もあります。
そのためコボレーンにより、搬送物が落ちないように工夫されています。
「足かけ」とは、荷台上で作業するときの荷台ステップであり、側面に設置されていることがほとんどといえます。
「サイドガード」は巻込防止装置とも呼ばれており、左右の側面に歩行者などを巻き込まないように設置されています。
保安基準でも義務付けられている装置です。
「プロテクタハシゴ」とは、ダンプ上部(鳥居)に上るため、荷台の先端側に設置されています。
上部への上り下りのためだけでなく、ダンプを守る役割も担っている部品です。
「アオリ」とは荷台の枠であり、左右と後方の3面に設置されます。
開閉することで積載物の積卸を楽にできる仕組みとなっており、積載物の転倒防止にも役立っています。
アオリ部分のフックにロープをかけて固定することによって、さらに安全に搬送できます。
「メインフレーム」とは荷台の骨格のことで、荷台底やアオリなどを支えています。
「ホイスト機構」とは、荷台を上下させるピストンであり、荷台を上げ下げするときに使います。