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建設工事の中でも基礎工事の種類とそれぞれの特徴とは?

2020.04.25
分類:その他

建設工事の中でも、たとえば一戸建て住宅の基礎工事とは実際にどのようなことを行う工事なのでしょう。

基礎工事は基礎工事を専門とする職人の方が行うことが一般的ですが、大工職人の方が基礎から行うこともあるので一概には言えません。

ただ、いずれにしても建築物の基盤となる部分を引き受ける工事のため、基礎工事の内容について把握しておくようにしましょう。

家の土台となる大切な部分の工事

たとえば注文住宅を建築するとき、依頼主は家の間取りや壁紙の種類などに関心は示しても、基礎部分までこだわる方は少ないと考えられます。

そもそも基礎工事とは何なのかわからないという方も少なくないのですが、基礎工事は測量・配筋・コンクリート打設といった知識と技術が必要な部分であり、多くを専門の方が引き受けるのかそのためです。

仮に大工職人の方が行う場合でも、これらの知識と技術を持っている方が担当することになります。

基礎工事は外からまったく見えなくなる部分の工事ですが、家の土台となる重要な部分に対する作業です。地面と建物をつなぐ基礎を造るための工事であり、建物のすべてを支える土台となる部分の工事を行います。

仮に基礎の下にある地盤が軟弱であれば、かたさのある部分まで杭を打つ地盤改良工事も必要となります。

 

基礎工事の種類とそれぞれの特徴

基礎工事には、ベタ基礎(防湿基礎)と布基礎の2種類があり、ベタ基礎(防湿基礎)は多くの住宅で採用されている方法です。

鉄筋コンクリートの基礎で建物の底一面を支えるので、地震による揺れや不同沈下にも強い家を造ることができます。

地面からの湿気や白アリを防ぐ効果も期待できますので、建物の品質を長く保ちたいときにはおすすめですが、布基礎よりもコストがかかります。

対する布基礎は、建物の柱や壁にコンクリートを打設する手法ですので、ベタ基礎は建物を面で支えますが、布基礎は壁面に沿う線で支えることになります。

ベタ基礎よりもコストを抑えたいときや、柱や壁にかかる荷重を受け止めやすくするならおすすめです。ただし地面からの湿気によるカビや白アリの発生確率が高まるため、建物が古くなればバランスを崩す可能性があると認識しておきましょう。

 

ベタ基礎の流れとは?

一般的に、現在一戸建て住宅で採用されているのはベタ基礎です。

ベタ基礎の工事は、

・地縄を張る(遣り方工事)

・根切りをする(掘削工事)

・砕石を入れる

・防湿シートを敷き捨てコンクリートを流す

・鉄筋を組む(配筋)

・外周の型枠を組んでベース部分のコンクリートを打設

・基礎内部の型枠を組んで基礎内部のコンクリートを打設

・型枠を外して雑コンと仕上げ

という流れを経て完成させます。これらの作業にかかる時間は、地縄を張って完成まで1か月半くらいを目安と考えておきましょう。