「建設機械」とは建設現場で使用する機械の総称ですが、ユンボとクレーンなど小型の機械から、山を切り崩してビルを建てるときの大型の機械など大きさにもいろいろあります。
その中でも大型機械である重機は、重量や大きさありますが、ショベルカーやブルドーザなどが該当します。
動力機械などが備わっており、人力で行うよりもスムーズに作業を行うことができます。
そこで、建設工事現場で使用されるユンボとクレーンの違いについて説明していきます。
解体工事で土を触るときには重機を使いますが、この重機こそが「ユンボ」です。
キャタピラー付きの台車にショベルが備わった建設機械の本来の名称は、油圧ショベル・パワーショベル・ドラグショベル・バックホウ・ショベルカーなどいろいろありますが、すべてを総称して「ユンボ」と呼びます。
用途によって、次のような名称の使われ方をしています。
・パワーショベル…コマツの商品名
・ショベルカー…マスコミ関係などが報道のときに使う呼び名
・バックホー…行政で使用される呼び名
・ドラグショベル…国交省などが文書で使用する名称
・油圧ショベル…一般的に土木建設業界で使用される名称
ただし現在は「ユンボ」という名称はニッケンの登録商標とされていますので、注意してください。
建設現場や工事現場で目にするクレーンは、重いモノを吊り上げたり運んだりするとき活躍します。
ただ、クレーンにも用途に応じて次のようにいろいろな種類がありますので、代表的なものをいくつか挙げていきます。
・トラッククレーン
・ラフテレーンクレーン
・オールテレーンクレーン
・クローラークレーン
・ガントリークレーン
・アンローダクレーン
・天井クレーン
・ジブクレーン
・スタッカークレーン
・ケーブルクレーン
「クレーン」については、法的に次のように定義されています。
・荷を動力により吊り上げるもので、人力で吊り上げるものや0.5t以下のものは含みません。
・吊り上げた荷を水平に運搬する機械装置のことで、人力によるものも含みます。
上記の条件を満たすと「クレーン」と呼ぶことになりますが、単に荷の吊り上げのみ行う機械はクレーンではないということです。
反対に荷の吊り上げ作業を機械で行っていた場合には、仮に水平移動は人の力で動かしていたとしてもクレーンに含まれるともいえます。