一戸建て建築工事では、具体的にどのくらいの期間がかかるのでしょう。
一般的に新築住宅を建てるときには、着工から完成まで約3~6か月かかるといわれています。
そこで、一戸建て建築工事でベストといえる着工のタイミングはいつなのか知るために、工事の流れや工程ごとにかかる期間などを説明していきます。
一戸建て住宅を建築するときには、主に次のような段階と工事を行うことになります。
①着工準備
・地盤調査・地縄張り
・地盤改良・丁張り・仮設工事
②着工から1か月まで
・基礎工事
・先行配管・仮設足場
③着工後1か月から2か月まで
・建て方・構造工事・サッシ取付
・屋根工事・ベランダ防水工事
④着工後2か月から3か月まで
・断熱工事・造作工事
・外壁工事・仮設足場解体
⑤着工後3か月から4か月まで
・内装工事
・住宅設備設置・外構工事
そもそも「着工」とは、住宅工事を始めたタイミングのことです。
基礎工事をスタートした時点を着工ということが多いですが、正式な定義はありません。
そのため具体的なタイミングの断言はできませんが、基礎工事で材料が雨で濡れてしまうことは避けたいため、着工時期は慎重に考えたほうがよいといえます。
着工にベストな時期はいつなのか、そのタイミングを考えるときには、工事の内容と天候の関係で決めるようにしましょう。
基礎工事のコンクリート打ちに適しているのは春や秋です。
コンクリートは乾燥で固まるのではなく、温度と配合量により化学変化で固まります。
外気温に大きく影響するため、気温が低すぎればなかなか固まらず、気温が高ければ固まりやすくなります。
それなら猛暑の時期がよいと感じるでしょうが、梅雨など雨が降る時期は避けたほうがよいといえます。
木造住宅は木材が雨ざらしになることを避けたいため、木材への影響を考えても春や秋などの季節がよいといえます。
実際、住宅の建築で使用する木材は十分に乾燥させているため、多少雨でぬれても数日あれば乾くことも多いでしょう。
それでも極端に雨が多い時期や湿度の高い時期は避けた方がよいため、春や秋が良いと考えられます。ただし秋は台風が発生しやすいため、その点には注意してください。