公共工事とは、国・都道府県・市町村が税金を予算に発注する工事です。
公的な所有・運営の建設プロジェクトとして、政府機関による監督の元、工事が進みます。
建設業が公共工事を担当する場合、入札制度を通して落札しなければならず、ハードルは高く厳しいと感じることも少なくありません。
そこで、公共工事について、種類や落札に向けた入札のコツを簡単に紹介していきます。
公共工事とは、国・都道府県・市町村が税金を予算に発注する工事であり、次の5つの種類に分かれます。
・土木工事
・建築工事
・管工事
・電気工事
・造園工事
主な対象は、道路・橋・下水道・ダム・公園・発電所・洪水調節システムなど公共施設であり、環境改善や生活の質向上など人々の生活を支えることを目的に実施される工事です。
公共工事は公共性が高い工事であるため、公平性を保つために請負業者の入札により、官庁が落札業者を選定します。
落札できなければ工事を請け負うことはできないため、ハードルは確かに低いとはいえません。
ただ、一般競争入札であれば参加資格を取得することにより参加できます。
官公庁の入札方式は次の3つに分けることができます。
・一般競争入札
・指名競争入札
・随意契約
それぞれ説明します。
一般競争入札
「一般競争入札」は、入札情報の公告により参加者を募集し、競争により落札者(契約者)を決める方法です。
参加資格を取得することで入札できる仕組みとなっており、官公庁の契約においては一般競争入札が行われることが一般的といえます。
指名競争入札
「指名競争入札」は、官公庁が入札参加を可能とする事業者等を過去の実績など特定条件のもとで決定し、指名された企業が入札に参加する方式です。
そのため参加を希望していても、官公庁から指名されなければ参加できません。
随意契約
「随意契約」は、官公庁が契約相手を決める方法であるため、入札は行われません。
比較的契約における金額が少額の場合や、競争入札で落札者が決まらないケースにおいて用いられます。
一般競争入札に参加し、公共工事を請け負いたいのなら、落札できるコツをつかんでおくことが必要です。
参加資格を取得することはもちろんのこと、必要書類等を揃えて申し込みできるように早めに準備しておきましょう。
落札するためには、次のポイントを押さえた上で入札に挑むことが大切です。
・最新情報を収集し機会損失を防ぐ
・競合相手の企業や発注機関の傾向など分析する
・競争倍率が低めの案件に入札する