建設現場の躯体工事とはどのような内容の作業のこと?
建物のうち、主要とされる構造部を作る工事を躯体工事で、土台を固めて骨組部分を作るために行います。
例えば木造住宅の柱や梁を組み上げたり、鉄筋コンクリート造のマンションなどではコンクリートの打設などが躯体工事として挙げられます。
基礎と地階の地下躯体工事を行って、地下水などが建物に浸透しないよう作業を行い、骨組みとなる鉄骨を組み立て、コンクリートで肉付けしてくという流れです。
躯体工事の種類とそれぞれの内容
躯体を作るためにはいろいろな工事が行われますので、それぞれ専門の職人の能力が発揮される場面でもあります。そこで、躯体工事の種類とその内容を確認しておきましょう。
■基礎工事
建物構造の土台となる部分で、鋼管杭、既成コンクリート杭、場所打ちコンクリート杭などの基礎杭を地中に設置します。埋設作業は作業員が行う作業と、杭打ち機で行う作業に分かれます。
■土・コンクリート打設工事
基礎を作るための掘削作業で、地盤を荒らさないようにスコップで掘るなど手作業が行う部分と、機械で行う部分があります。
コンクリート工事は生コンクリートを流し込んで、打ち込みながら振動機などを使って固めていきます。
■とび工事
仮囲いの設置、足場の組み立て、重量物の据え付け、足場の解体など、主に高所での作業を専門で行います。
■型枠大工工事
まだ軟らかいコンクリートを枠に流し込み固めて建物の形をつくりますが、この枠を型枠といい、型枠を作るのが型枠大工工事です。
■鉄筋工事
コンクリートの中の骨組みとして、かご状の鉄筋が埋め込まれますが、鉄筋を組み立て行く工事のことです。
■生コンクリート圧送工事
生コンクリートを型枠内に圧送して打ち込む工事のことです。
■鋼構造物工事
鋼材が骨組みのビルや橋を製作して据え付ける工事です。
■解体工事
不要な建物を取り除き、土地の価値を向上させるための工事です。
木材やコンクリート、アスファルトなどの副産物は資源として再利用されます。
建設業の躯体工事の種類はいろいろ
躯体工事は、柱、梁、壁、天井、床など、建物の骨組みを作る工事のことを指しています。建設工事の中でも時間が必要な工程であり、主要構造部を作るとても重要部分の工事でもあります。
躯体工事にも種類がいろいろあり、いずれも専門的な知識や能力が求められます。建設現場は体力勝負というイメージが強いですが、頭も使って行うことになるため、創意工夫が得意な方や環境意識が高い方に向いているといえるでしょう。