建設と建築は厳密に言葉の意味が異なる?それぞれの意味を解説!

建設会社を経営している方や建設業界で働く方は、「建設」と「建築」の言葉の違いをご存知でしょうか。どちらも同じ意味ではないの?と思った方もいるかもしれませんが、厳密には言葉の意味が異なります。
そこで、建設と建築、これらの言葉にどのような違いがあるのかをご説明します。
建設の意味とは
「建設」とは、建築物、道路、橋、堤防、ダム、鉄道などの土木作業によって構造物を作ることです。
明治時代に開国されたことで新しく取り入れられた言葉であり、「construction(建設)」を訳し中国由来の言葉と合わせてできた和製熟語のようです。
建設の対象となる構造物は、他にもトンネル、河川整備、護岸、港、空港、公園、都市開発、埋め立て地、農地、森整備、林整備など色々です。
共通するのは、自然に存在するものを除外し人々が生活しやすく加工するという点でしょう。快適さと安全性を高めるために行われることが建設であるといえます。
もう一方の建築とは?
一方の「建築」とは、建築基準法によると建築物を新築、増築、改築、移転することとされています。
一戸建て住宅やマンション、ビルなどの建物を土台から作ることや、建物を建てるために用いる技術や技法を指している言葉です。
建築の目的は人が雨風に悩まされることのない空間づくりで、それにより快適に生活できる場所を作る事といえます。
また、美しいデザインや景観に溶け込む雰囲気など、芸術性も重視されながら作られることが特徴です。
建築は、安心で快適な空間づくりだけでなく、デザインなど見た目にこだわり周辺との調和が取れた建物を建てることであるともいえるでしょう。
厳密に意味は違うけれどおおまかには同じ分類
建設と建築、どちらも構造物を作るという部分では共通していますが、建設は人々の生活の向上や利便性を図ることを目的として行われるのに対し、建築は生活の中でごく身近なものを外観などにもこだわってつくる事といえます。
わかりやすくいうと、建設はダムや端、道路など人々の生活インフラの利便性を高めるために行うことで、建築とはビルや住宅など建物を建てることです。
おおまかには建築も建設の中に含まれるので、それほど言葉自体に大きな違いはなく、会話の中でどちらを使わなければならないという取り決めもないはずです。
ただ、厳密に言葉の意味を紐解いていけば、それぞれ違った意味があるという部分だけ理解しておくとよいでしょう。