建設業の作業は、屋外で行うため、夏場は特に熱中症対策が重要といえます。
適切なタイミングに水分補給をすることが求められますが、塩分の補給にも注意が必要です。
また、作業環境なども改善していくことも検討しなければなりません。
そこで、建設業の熱中症対策について、水分・塩分の補給や作業環境の改善の重要性について解説していきます。
建設業における熱中症対策の基本は、やはり水分補給です。
建設現場は屋外であり、作業が長時間に及ぶときや、高温多湿の環境下での作業は水分補給が重要といえます。
現場で手軽に水分補給や確保できればよいですが、現場によっては工夫が必要になることもあります。
水筒や水分補給用ハイドレーションバッグなど手軽に持ち運ぶことのできるグッズなども活用するとよいでしょう。
移動式の給水車を配置することや、ポリタンクや浄水器による確保などもおすすめです。
熱中症対策では、水分だけでなく塩分補給も重要です。
汗をかくと体内から塩分も排出されます。
熱中症対策で水分補給に必要な食塩相当量は100ml中0.1~0.2gです。
ナトリウム量は100ml中、40~80mgとされています。
一般的なスポーツドリンクであればクリアできる塩分量なので、スポーツドリンクや塩飴などを取り入れるとよいでしょう。
また、食事に塩を食事に加えることでも補給できます。
他にも塩分補給シートなど、塩分を含んだシートを口に含むことで手軽に塩分補給ができるものもあります。
塩分は補給しすぎてしまうと、高血圧など健康問題を引き起こすこともあるため注意してください。
建設業では、屋外での作業が主体となります。
季節や天候に左右されやすいといえますが、熱中症対策を徹底するためには直射日光を避け、日差しが強い時間帯には日陰や屋根のある場所へ移動することも必要です。
また、熱中症予防のために体感温度を下げることを目的として、風通しの良い場所で作業することも望ましいといえます。
作業着も通気性や速乾性のある素材を選び、作業現場の温度や湿度を測定して確認し、適切と思えるタイミングで水分補給や休憩を取ることを繰り返しましょう。
熱中症に関しては現場で啓発活動を行うことも有効であり、作業員同士でリスクや対策を正しく理解し合い予防意識を高めることも大切です。