
運送会社は、企業の利益追求や顧客へのサービス提供にとどまらず、国家レベルの国益にも深く関わります。
なぜなら、物流機能は人々の生活維持や産業活動の基盤、安全保障に直結する社会的なインフラだからです。
そのため、運送業界の維持・発展は、国益に貢献することを意味します。
そこで、運送会社の国益に関わる役割について、機能の種類や求められる取り組みを解説します。
運送会社の活動は、人々の生活の安全・安心を守り、日本経済の発展を支えているといえます。
単なる商業活動ではなく国益そのものであるため、業界の発展を持続させて物流効率化を推進することが求められます。
日本の未来に欠かせない国益としての機能には、以下の2つがあるといえます。
・経済活動の機能
・社会維持の機能
運送会社が滞りなくモノを動かすことにより、サプライチェーンが機能して経済活動を維持できます。
物流が停滞すれば生産活動も停まるため、市場から商品が消失し、社会全体は混乱するでしょう。
そのため、物流機能の維持こそが国益と言えます。
国民の生命や健康に関わる食料品や医薬品、生活必需品などは、災害発生や緊急時において欠かせない物資です。
被災地へ救援物資やインフラ復旧資材を運搬する場合、国や自治体との連携により迅速に行うことが必要といえます。
有事における対応は、危機管理体制の中核であるため、運送会社の役割は社会の最後の砦ともいえるでしょう
国益に資するための運送会社の取り組みとして、以下の3つが挙げられます。
・物流効率化
・環境負荷対策
・労働力確保
AIやIoT技術による運行管理の最適化や、共同配送にモーダルシフトの導入などで、物流効率化が進んでいます。
物流効率化によりコスト削減が進めば、競争力強化につながり、国益の増進にも貢献できるでしょう。
世界共通の課題ともいえる地球温暖化対策は、国益にも直結する問題です。
CO2排出量の多い運送業界では、エコドライブの推進や環境対応車の導入など、積極的な環境対策が求められます。
環境規制へ適切に対応することは、環境先進国としての地位確立にも寄与することになるでしょう。
運送業界はドライバー不足が深刻化しており、将来、国益を脅かす要因になりかねません。
そのため、労働環境改善により、生産性を向上することは急務といえるでしょう。