
運送会社における物流施設は、単なる荷物の保管場所にとどまらず、物流ネットワークの効率化や競争力維持のための戦略的な拠点といえます。
IoTやAI技術を駆使したオペレーションを行うスマート物流なども増えつつあり、運送会社の経営戦略でも重要性は高まっています。
そこで、運送会社における物流施設の役割や、施設選定における要件などもあわせて解説します。
運送会社に対する物流施設の役割として、以下が挙げられます。
・保管(商品を一時的もしくは長期的に保管・供給する)
・流通加工(値札付け・ラベル貼り・セット組み・検品など)
・仕分け・ピッキング(注文に基づいた商品の選び出しと顧客別への仕分け)
・クロスドック(入荷した貨物を仕分けし、保管せずにトラックへ積み替えて出荷する)
上記の機能を組み合わせた施設を配置することにより、輸送効率の最大化を図ります。
運送会社が物流施設を選ぶ際には、以下が重要な要件となります。
・立地
・設備・技術
・管理システム
・BCP対策
運送会社が物流施設を選ぶ際には、効率的な物流を実現できる立地か確認しましょう。
主要な高速道路ICにアクセスしやすいことや、空港や港湾への近接性などは重視すべき項目です。
都市部への配送拠点として、利便性の高い立地であることが望まれます。
また、長距離輸送の中継地点となるハブ拠点としての重要性も高まりつつあります。
運送会社が物流施設を選ぶ際には、深刻化する人手不足問題を解消するため、業務の自動化や省人化での対応が必要となりつつあります。
たとえば、自動倉庫システムを導入することで、限られたスペースを活用しながら入出庫の作業の自動化が可能です。
他にも自動運転フォークリフトやピッキングロボットの導入で、作業が効率的に進むようになるでしょう。
運送会社が物流施設を選ぶ際には、管理システムの技術投資も踏まえて検討しましょう。
倉庫の管理システムは、在庫や作業の進捗状況を一元管理できるため、人的ミスを削減できます。
株主に対して、生産性向上の道筋を示しやすくなるでしょう。
運送会社が物流施設を選ぶ際には、LED照明導入や太陽光発電設備が備えられているか確認しましょう。
また、地震や水害などの自然災害に備えられる耐震設計であることも望ましいといえます。