物流業界で活躍するトラックやドライバー。どちらもコンディションが低下することにより、それまで保持されていた安全性などは足元から乱れが生じはじめてしまいます。
運送・物流会社の管理者が安全や品質を保持・向上させるためには、車輪止めが装着されているか、正しい装着方法で取り付けているかなど確認しましょう。それにより、ドライバーの心身状態を量ることも可能だからです。
新型コロナウイルスなどの影響により、衛生面に注意している運送・物流会社は少なくないでしょうが、安全面での注意がおろそかになっては意味がありません。
衛生面では手元を確認するでしょうが、安全面では人や車の足元を確認しましょう。
タイヤを磨くことで、きれいになったタイヤを汚したくない心理から、トラックを走行させるときには水たまりを避けたり徐行したりといった運転を行うようになるはずです。
降雨や降雪の際にも、路面のわだちや温度に注意すればタイヤがバーストしてしまうことを防ぐこともできるでしょう。
どれほど注意していたとしても交通事故が起きないとは限りません。しかし事故を起こさないことは大切なことですし、起こさないように注意し続けるべきです。
ドライバー自身が安全運転を心がけようとした場合、自らがルールを守り自分の身を守ろうという気持ちがなければできません。
そのため誰かに言われたり見られていたりするから心掛けるのではなく、誰も見ていなくても誰に言われなくても実行できるように、安全の取り組み方について納得させる教育が必要といえるでしょう。
実際、安全に対する法律はそれまでの事故事例の原因により生まれるので、安全教育も過去の事故事例に対して行う対策によって生まれると考え、同じ事故を起こさないような教育が必要です。
安全管理とは、事故が発生したときにその原因を特定することや事後処理を行うことだけでなく、事故が起きないように安全を教育することも含まれます。
仮に年2回以上事故を起こしているドライバーがいた場合でも、年200日以上は事故を起こさず帰庫していると考えられます。
事故を繰り返すドライバーでも、過半数の日は無事故を達成できていると考えれば、そのわずかな失敗を0%にする努力が必要です。
実際に事故が起きてしまった後で、安全管理を続けていればよかったと後悔してしまうことのないように、事故が発生する前に実践することと継続することを心掛けましょう。