流通業界とは、メーカーの製造した商品を仕入れ、保管・管理のもとで消費者に届ける業界です。
たとえば小売業・卸売業・運輸業・倉庫業などが流通業界に含まれます。
生産者と消費者の間において、仲介的な役割を担う業界といえるでしょう。
そこで、流通業界について、役割や職種の種類・SPA(製造小売業)との違いを解説します。
「流通」とは、生産された商品が消費者に届くまでの一連の流れといえます。
主な流通の流れは、以下のとおりです。
①原材料の調達
②商品の製造
③商品の梱包
④メーカーへの発送
⑤小売店への配送
⑥通販サイトや店舗での販売
原材料の状態から商品や製品をつくり、消費者の元へ商品を届けられるまでの一連の流れが流通です。
流通業が1つの企業で完結することはほぼなく、生産会社・小売店・運送会社などでいろいろな企業が絡みます。
流通業界の役割は、生産者と消費者の間で、商品やサービスをスムーズに届けることといえます。
必要な商品やサービスを求める方へ届ける仕組みを支えることであり、役割は以下のとおりです。
・輸送機能…生産者から消費者へ商品を輸送する機能
・保管機能…生産から消費までの間で商品を保管する機能
・情報伝達機能…生産者から消費者に商品情報や宅配便の追跡情報などを伝える機能
流通の担い手には、卸売業者・小売業者・運送会社・物流会社などが挙げられます。
流通業界の種類は以下のとおりです。
・仕入れ・物流
・営業・販売
・企画・マーケティング
・管理部門
それぞれで担当する職種を紹介します。
・バイヤー…消費者のニーズやトレンドを意識して売れる商品を買い付ける
・在庫管理者…店舗の在庫数の確認のために棚卸し・入庫・出庫をカウントする
・物流担当者…生産元から倉庫、店舗までの輸送、倉庫での保管など、輸送に必要な梱包を行う
・販売担当者…法人営業や接客営業など
・スーパーまたはコンビニ経営者…店舗運営などを行う
・MR(医薬情報担当者)…医薬品に関する情報提供を行う
・宣伝・広報の担当者…宣伝や広報活動を行う
・調査研究・マーケティング担当者…調査・研究・マーケティング活動を行う
・経営企画者…経営企画を行う
・総務・人事・労務担当者…総務・人事・労務などの業務を行う
・経理・財務・会計担当者…経理・財務・会計などの業務を行う
・法務・特許・審査担当者…法務・特許・審査などの業務を行う