
運送会社は、構造転換の真っただ中にあるといえますが、法律や経済的な背景が大きく関係します。
安価で便利な物流のモデルはすでに限界を迎えており、法規制・社会意識・テクノロジーなどの変化により、見直しが必要になりました。
しかし、運送会社は労働力減少で人手不足が深刻化しているため、法規制・経済構造・技術革新の劇的な変化が求められます。
そこで、運送会社と法律や経済的な背景について、環境意識や技術革新による影響を解説します。
運送会社に関連する法的背景として、2024年4月から本格化した労働時間の厳格な制限が挙げられます。
従来までの運送業界は、長時間労働を前提とした低運賃構造でした。
しかし、過労による事故リスクを懸念する声が大きくなったことで、運送ドライバーの働き方の見直しも進んでいます。
年960時間の時間外労働の上限の定着化や、2026年4月施行の改正物流効率化法によって、荷主にも物流効率化に対する法的義務が課されます。
運送会社のみで解決に至らない問題は、荷主も協力して取り組むことが必要となりました。
運送会社の経営を強く圧迫する要因には、燃料価格の高騰などが挙げられますが、他にも人件費の上昇なども関係します。
荷物を運ぶことだけに集中していた運送会社は、コストを価格へ転嫁できずに、事業継続が難しくなる恐れもあります。
荷主も物流網が途絶えてしまうリスク回避のために、価格を低く抑えることばかりにとらわれず、コンプライアンス遵守と安定した輸送を行う運送会社を選ぶ傾向が高くなるでしょう。
物流を持続できるのか、その可能性こそが経営の最優先事項になったといえます。
消費者のECサイト利用が日常化したことで、小口配送が爆発的に増えました。
「送料無料」の裏側の負荷に対して理解も進み、再配達を削減したり時間指定で急がない配送をしたりなど、消費者の動きにも変化が見られます。
また、脱炭素社会への要請により、EVトラック導入や共同配送を推進する運送会社などが評価される傾向も強まりました。
運送会社の労働力不足を補うための技術革新も進んでいます。
たとえば、高速道路における後続車無人隊列走行などの自動運転技術がその例です。
物流拠点において、自動搬送ロボットやAIが配送ルートを最適化する動きも見られます。
最新技術を導入し、現場のDX化を進めることが、労働力不足を補う大きな鍵となるでしょう。