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介護福祉士なら入会可能?日本介護福祉士会の運営目的や活動について紹介

2023.10.26
分類:経営

介護福祉士が入会する日本介護福祉士会とは、介護福祉士の有資格者で運営されている全国組織です。

 医師であれば医師会に、薬剤師は薬剤師会に所属しますが、介護福祉士は介護福祉士会に所属することになります。

 介護福祉士会にも種類があり、日本介護福祉士会は全国組織の職能団体で、専門的資格を保有している専門職従事者たちが専門性維持・向上や待遇・利益の保持・改善に向けて組織として運営しています。

 そこで、介護福祉士なら入会可能できるのか、日本介護福祉士会の運営目的や活動について紹介していきます。 

日本介護福祉学会とは

 日本介護福祉学会とは、介護福祉の現状を実証的に明確にすると同時に、介護福祉を理論的・技術的に社会に示すことを目的に結成された団体です。

 倫理・知識・技術から介護福祉学を構築し、介護福祉を実践して教育・研究の質を高めて、人々や社会に寄与することを目指しているといえます。

  

日本介護福祉学会が創設された背景

 日本は高齢者人口が増えたことで超高齢社会となったため、将来を見据えた社会保障制度の整備が求められます。

 人の介護は、一緒に生活する家族が行うことが多いため、介護福祉の専門性や理論体系が必要であることは理解されない時代もあったといえます。

 しかし生きていく上で介護が必要になったとき、どのように介護を受けるのか、誰が担当するかは生活に影響を与える問題ともいえるでしょう。

 そこで日本介護福祉士会では、介護福祉士の職業倫理の向上や、介護の専門的教育や研究を通し、専門性を高めて介護技術の普及を図ることを目的として運営しています。

 

 日本介護福祉士会の活動内容

 主に日本介護福祉士会では、介護福祉士の専門性を高めるための組織活動をメインとして、職業倫理向上や教育体制構築に取り組んでいます。

 研修や調査研究などを行いつつ、介護保険制度の報酬改定や国内で議論されていることに対し、組織として発信する役割を担っているといえるでしょう。

  

都道府県介護福祉士会との違い

 日本介護福祉士会は全国規模の団体ですが、地域ごとに都道府県介護福祉士会も存在します。

 別団体ではあるものの目的は同じであり、連携しながら活動しているようです。

 日本介護福祉士会への入会だけでなく、パートナー団体である都道府県介護福祉士会へ同時入会することも勧められています。

  

介護福祉士なら誰でも入会できる

 介護福祉士の資格を保有していれば、日本介護福祉士会の目的に賛同することで誰でも入会できます。

 学校を卒業するタイミングや研修などを受けた後など人それぞれですが、入会費用を手当として支給する介護事業所もあるようです。