訪問介護の開業においては、料金がどのくらいかかるのか気になる方も少なくありません。
通常、介護事業所の開業において必要な資金は、200万円から1千万円程度といわれていますが、この金額の幅は介護サービスの種類や規模で設備や人件費などが異なるからです。
比較的、少額の資金で開業できるのは訪問介護といえますが、どのくらいかかるのか把握しておくことは必要といえます。
そこで、訪問介護の開業料金はどのくらいなのか、かかる費用の種類と目安について紹介していきます。
訪問介護とは、要介護認定を受けた利用者とその家族の日常生活を支援する介護サービスです。
利用者宅を介護福祉士やホームヘルパーが訪問し、入浴・排泄・食事などの身体介護や、掃除・洗濯・調理などの家事援助、通院時の外出支援サポートなどを行います。
主に利用者ができる限り自立で生活できるように支援するサービスといえます。
訪問介護開業でかかるのは、主に次の費用です。
法人設立費用
人件費
施設費
車両費
事務用備品
通信費等
それぞれ説明していきます。
訪問介護事業を立ち上げるときには法人格が必要となるため、株式会社30万円、合同会社や一般社団法人では10万円程度の費用が必要であると留意しておきましょう。
訪問介護事業は、指定された人員基準を満たすことが必要です。
一人で開業はできないため、人を雇用する上での人件費が発生します。
訪問介護事業所の開設においては、環境設備に細かな基準はないものの、事務室設置の設備基準は定められています。
開業を予定している日の2か月前には申請が必要であると認識しておいてください。
訪問介護事業所は、利用者宅を訪問する際に車両を使うこともあるでしょう。
車両台数に伴い駐車場の準備も必要となることは忘れないようにしてください。
訪問介護事業所では、訪問介護計画書を作成したり介護保険を入力したりといった事務作業も行います。
事務作業を行うデスクや椅子、書類棚やパソコンなどの事務用機器・備品も準備しておきましょう。
さらに利用者のケアに使用する衛生管理用品なども必要です。
訪問介護事業所では、事業所運営において次の通信費等の負担も必要となります。
・光熱費
・電話・FAX
・インターネットの接続費用
・訪問介護記録ソフトや訪問介護記録システム導入費
・従業員や車両に対する保険料