介護施設では、たとえば「開業〇周年記念」など、開業日を記念日として施設全体で祝うケースが少なくありません。
館内をお祝いムードにする紅白の飾り付けや、利用者には記念の食事などを提供するなど、明るい雰囲気に包まれる日でもあります。
飾り付けの際に、職員がすべて対応するのではなく、利用者と花束を作ったり色塗りをしたりなど、レクレーションを兼ねて実施されることもあるようです。
最近では、介護施設も最先端技術やロボットなどを取り入れることを勧められる中、施設長からの賛辞や華やかでおいしい特別な食事など、人の手でなければできないサービスが提供できる日ともいえます。
そこで、介護施設の開業記念日に多く見られるイベントや行事、その内容をいくつか紹介していきます。
介護施設の開業記念の日に、もっとも多く提供されているのが、利用者に対する行事食です。
いつもと違った豪華なお祝い膳は、介護施設の開所を祝う記念にピッタリのイベントといえるでしょう。
施設内で調理を担当している料理人が工夫をして提供するケースもあれば、近隣の料亭などにお膳を注文して提供するケースなどいろいろです。
介護食が必要な利用者が多い場合には、施設の料理人がゼリー食やソフト食などに処理をしつつ、豪華なお膳に仕上げることも少なくありません。
赤飯・寿司・てんぷら・茶わん蒸しなど、料理の彩りを大切にした献立や、利用者のリクエストメニューにこたえる場合もあるようです。
季節によっては、だご汁やアイスなどの食事会やデザート会を開く場合もあるので、特別な食事に大満足できることでしょう。
行事食以外にも、利用者に日頃の感謝を伝える意味で、周年記念ケーキなどが提供されることもあります。
他にも紅白饅頭などをおやつに提供し、茶話会も催して記念日を祝うケースなども見られます。
大切な開業記念日であるからこそ、介護職員が工夫をこらした出し物を行うことも少なくありません。
ハンドベル演奏や合唱、ダンスなど、利用者と職員全員が笑顔あふれるひとときになる出し物が開催されます。
出し物は、介護職員だけでなく、ボランティアが行う場合もあります。
舞踊会の歌謡舞踊ショーやマジックショー、楽器演奏などがにぎやかに繰り広げられることも少なくありません。
開業記念日の最後には、開所記念のプレゼントを利用者に送ることもあるようです。
介護職員手作りの品や感謝のメッセージを一人ひとり利用者に渡すなど、心温まる日になる工夫がいろいろと施されます。